【第71回】 ワンワンニャンニャン
2月22日は猫の日だったそうですね。「222」で、「ニャンニャンニャン」ということで、猫の日なんだそうです。
日本語はこういう擬声語や擬態語が多くて面白いですね。漫画を見ていると、擬声語・擬態語の嵐です。伝統的な言い回しもありますが、日々新しい擬声語・擬態語が生産されているのも面白いです。我々は初めて聞く擬声語・擬態語でも、なんとなく何を表しているのか分かるから、不思議ですよねぇ。
さて、では中国語ではどうなのでしょうか。
中国語にも、もちろん擬声語や擬態語はあります。でも日本ほどではないです。文字にかけないレベルであればたくさんあるのですが、文字に書くものとして考えると、日本語より格段に少ないと思います。しかし、日本人の感覚とは結構ずれているので、知っておいたほうがいいものも結構あります。
今日は、とりあえず動物の鳴き声から入っていきましょうか。
・猫
日本語では「ニャー」「ニャン」「ミャー」「ミー」などありますね。中国語では一般的には
喵喵miāo miāo もしくは 咪咪mī mī
です。いずれも日本人にとって受け入れやすい音ですね。
・犬
日本語では「ワンワン」が一般的だと思いますが、中国語ではどうでしょうか。
汪汪wāng wāng
日本の場合とそっくりですね。ただ、声調が違いますけどね(笑)。
・羊や山羊
日本語では「メーメー」だと思いますが、これも中国語でもあまりかわりません。
咩咩miē miē
・牛
日本語は「モ~」とかだと思いますけど、中国語も同じような感じです。
哞哞mōu mōu
・にわとり
にわとりの代表的な鳴き声というと「コケコッコ~」ですね。これは英語ではcock-a-doodle-dooというのですよね?日本語と随分違うということでよく引き合いに出されますが、中国語ではどういうのでしょうか。これが、また、全然違います。
咯咯gē gē もしくは 喔喔wō wō
なんというか、随分あっさりしてますよね。ちょっと期待はずれです(笑)。
・馬
日本語だと「ヒヒーン」というのが一般的でしょうね。中国語はこんな感じです。
咴儿咴儿huīr huīr
かなり違うように思いますね。同じ音を聞いても、日本人の感じ方と中国人の感じ方が違うということでしょうか。面白いです。
さて、ここでお気づきかとも思いますが、中国語の擬声語は、圧倒的に第1声が多いのです。上に挙げたものは全て第1声ですね。
とりあえず何か音を発する時、中国人は第1声で発することが多いような印象を僕は持っています。例えばアルファベットのAを単独で発音する場合はたいてい第1声で発しているように思います。
対照的に日本人は第4声(?)が好きですね。「ニャーニャー」も「ワンワン」も「モーモー」もアルファベットの「A」も、皆さんはたいてい第4声で発しているのではありませんか?
どうでもいいことではありますが、とても不思議です。これをもって何かを解明することは難しいと思いますが(笑)、こういうことに気づいて真似をしていくことも、語学の上達方法であり、また語学の楽しみでもあると思います。
さて、1つ皆さんにお聞きしたいことがあります。豚は中国語ではなんと鳴くか分かりますか?
実は、ここ数年、気にはなっているのですが、なかなか探し当たりません。中国の友人にも何人かに聞いてみたのですが、なんと、みんな分からないというのです。
無理に言ってもらうと、すでに言葉ではなく声帯模写になってしまうのですね。当然漢字では書けません。
なんだかとても不思議なのです。日本ではふつう「ぶーぶー」ですよね。誰でも知っている鳴き声です。なのに、中国では決まった言い方がない。大変不思議です。
だれか、豚が中国語でなんと鳴くか知りませんか?あるいは、豚の鳴き声が中国ではちゃんと決まっていないのはなぜか、知っている人はいませんか?
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プロフィール

- ■ 氏名
伊藤 祥雄(いとう さちお) - ■ 自己紹介
1968年生まれ 兵庫県出身
大阪外国語大学外国語学部中国語学科卒業
在学中、北京師範大学中文系に留学
大阪大学大学院文学研究科 博士前期課程修了
サイマルアカデミー中国語通訳者養成コース修了 - ■ 現在の仕事
通訳・翻訳業を行うかたわら、中国語講師、NHK国際放送局の中国語放送の番組作成、ナレーションを担当している - ■ 趣味
筋トレ、合唱 - ■ 著書
2004年
「文法から学べる中国語」
ナツメ社
2007年
「中国語!聞き取り・書き取りドリル」宝島社(別冊宝島)
「文法から学べる中国語ドリル」
ナツメ社
2008年
「ぜったい通じるカンタンフレーズで中国語がスラスラ話せる本」
永岡書店
「すぐに役立つ中国語の基本単語集」ナツメ社
2009年
「中国語検定対策4級問題集」
白水社
2010年
「中国語検定対策3級問題集」
白水社
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