翻訳会社インターブックスは高品質な特許翻訳、契約書翻訳でニーズにお応えします

翻訳コラム

COLUMN

第161回twitpicがサービス存続

2014.09.25
弁理士、株式会社インターブックス顧問 奥田百子

twitpicに何があったのかわからないのですが、一旦はサービスをshut downすると発表し、やはり存続するとのニュースが流れました。
twitpicはご存じの方も多いと思いますが、写真や動画共有サービスです。写真や動画を投稿し、コメントをつけると、これがtwitterにも投稿されます。しかし何らかの商標の問題があり、TwitterがTwitpicにコンタクトして、9月4日にサービスをshut downするとの発表がありました。
Twitpicの “Twitpic is shutting down"
(http://blog.twitpic.com/2014/09/twitpic-is-shutting-down/)
というオフィシャルブログをご覧下さい。
しかしまたサービスを継続するとのことで、どこかの会社に買収されるようです。しかし買収する会社も発表されておらず、わからないことだらけです。
でもユーザとしては、どんな商標問題があったか、どこの会社が買収するかはさておき、サービスを継続できればそれでよいしょう。
ところでTwitpicはTwitterとは当然ですが別会社です。Twitpic Inc.という会社があります。Twitterの要求により、Twitpicは商標出願をabandon(放棄)しなければ、APIへのリンクもできなくなるが、Twitterの主張を斥けるリソースがないとの理由でTwitpicはサービス停止を決定しました。Twitpicの商標出願について、かなり登録されては困るとのTwitterの意向があるようです。

以下をクリックしてTwitpicのサイトとロゴを見てみましょう。
http://twitpic.com/

アメリカ特許庁でtwipicの商標を検索すると、Twitpic Inc.のTWITPICという商標出願は、1件が放棄され、1件が係属中です。この係属中のものについて、放棄するとかしないとかの問題が起こったのでしょう。以前に放棄された1件の出願は、Lush Technologies Inc.という会社のTwitcという商標(3746229号)他と混同を生じさせるとして拒絶されています。
このような全くわからない事件を予想してみるのは面白いことです。このブログ初の試みです。
しかしtwitpicの商標問題といっても、少なくともtwitterとは類似ではありません。発音が異なります。Twitterからどんな要求を受けようとも、反論するか、商標を変えればよいのですから、サービスまでshut downするのは納得がいきませんでした。
どうしてもtwitpicのこのロゴでサービスを行うしかなかった、だからそれで問題が生じた以上、これを斥けるリソースもなくサービスを停止せざるを得なかった、しかしその商標で問題が生じた相手方の商標の会社関連がTwitpicを買収した、だから継続できるようになった、ということでしょうか。皆さんも予測してみて下さい。

今週のポイント

  • Twitpicは、一旦はサービスをshut downすると発表し、やはり存続するとのニュースが流れた。
    twitpicは写真や動画を投稿し、コメントをつけると、これがtwitterにも投稿されるサービスである。しかし何らかの商標の問題があり、TwitterがTwitpicにコンタクトして、9月4日にサービスをshut downするとの発表があった矢先のことである。またサービスを継続するとのことで、どこかの会社に買収されるようである。
  • アメリカ特許庁でtwitpicの商標を検索すると、Twitpic Inc.のTWITPICという商標出願は、1件が放棄され、1件が係属中のものがある。放棄された1件の出願は、Lush Technologies, Inc. という会社のTwitcという商標(3746229号)他と混同を生じさせるとして拒絶されている。

奥田百子

「もう知らないではすまされない著作権」(奥田百子監修、中央経済社)3月19日発売!

東京都生まれ、翻訳家、執筆家、弁理士、株式会社インターブックス顧問
大学卒業の翌年、弁理士登録
2005〜2007年に工業所有権審議会臨時委員(弁理士試験委員)

著書

  • ゼロからできるアメリカ特許取得の実務と英語
  • 特許翻訳のテクニック
  • なるほど図解著作権法のしくみ
  • 国際特許出願マニュアル
  • なるほど図解商標法のしくみ
  • なるほど図解特許法のしくみ
  • こんなにおもしろい弁理士の仕事
  • だれでも弁理士になれる本
  • 改正・米国特許法のポイント