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翻訳コラム

COLUMN

第217回呼びかけ方

2014.12.10
通訳・翻訳家 伊藤祥雄

僕が中国語を勉強し始めたのは、1987年ですから、、、もうすぐ30年に手が届くのですねぇ。

その頃は、店員さんなどに呼びかける時、こんなふうに言うように習いました。

同志!
tóng zhì

これ、老若男女、誰にでも使える非常に便利な表現でした。ちょっと共産主義的な匂いのする語彙ではありますが、誰に使ってもよかったので、呼びかける時に色々悩まなくてもよかったのです。

でももう今では使えません。使っても大丈夫、通じますよ。でも、ちょっと失笑を誘うかも(笑)。

では、今はどうやって呼びかけたらいいのでしょうね〜。

男性だったら

先生!
xiān sheng

と呼びかければいいので便利なのですが、女性に呼びかける時って困るのですよね。特に若い女性に呼びかける時、よくテキストに書いてあるのは

小姐!
xiăo jiě

ですが、これは最近嫌がる人も増えてきていると言いますしね〜。

先日、中国人がやっている中華料理屋で飲み会をやりました。とってもおいしかったので大満足でした。その時そこのお店で、中国人客(男性)が中国人の店員(女性)にこんなふうに呼びかけていました。

美女!
měi nǚ

お!すごい表現!

一緒にいた中国人の友達(女性)に尋ねると、最近時々聞く言い方だとか。「若い女性で『美女』と言われて嫌がる人はいないでしょうね〜」とも言っていました。

もしかしたら「美女」という呼び方が救い主となるかも!な〜んて思った次第です。

でも、若い女性に「美女!」って呼びかけるのって、今の日本では場合によってはセクハラと言われかねない行為。ちょっと勇気が要りますね(笑)。

ちなみに、若い男性の店員には

帅哥
shuài gē

と女性客が呼ぶことがあるそうです。これは、伊藤はまだ実際には聞いたことがないのですが、なかなかおもしろいですね〜。

「帅 shuài」には「カッコイイ」という意味があります。ですから「帅哥」は「カッコイイお兄さん」つまり「イケメン」というような意味なのですが、それを若い男性の店員を呼ぶ時に使うわけですよね〜。

日本だったら「ちょっと、イケメンのお兄さん!」なんて呼びかけるのは中年のオバサンって感じがしますけどね(笑)。

本当に言葉はナマモノですね〜。どんどん変わっていきます。よ〜く観察していきたいものですね。

伊藤祥雄

1968年生まれ 兵庫県出身
大阪外国語大学 外国語学部 中国語学科卒業、在学中に北京師範大学中文系留学、大阪大学大学院 文学研究科 博士前期課程修了
サイマルアカデミー中国語通訳者養成コース修了

通訳・翻訳業を行うかたわら、中国語講師、NHK国際放送局の中国語放送の番組作成、ナレーションを担当

著書

  • 文法から学べる中国語
  • 中国語!聞き取り・書き取りドリル
  • CD付き 文法から学べる中国語ドリル
  • 中国語検定対策4級問題集
  • 中国語検定対策3級問題集
  • ぜったい通じるカンタンフレーズで中国語がスラスラ話せる本

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