奥田百子の米国特許制度解析ブログ
弁理士で翻訳家である奥田百子氏による米国特許制度の解説ブログ。
米国特許法、審査基準、特許事例、判例などを訳しながら、米国特許HPを
参照しつつ、解説していきます。

第3巻:台湾で日本の本を買う方法

2012.03.16

 

松元洋一

 前回から今回まで、すいぶん時間が空いてしまいましたね。お忙しかったんですか?

 

柳生十兵衛

 えっ、何を言ってるんですか! 早くやりましょう!と、ずいぶん前から声をかけていたじゃないですか!

 
松元洋一

 あれ、そうでしたっけ。いやあ、実は新入社員を3人も入れてしまいましてねえ♪ 忙しかったんですよ~。

 

柳生十兵衛

 音符なんか飛ばしてないで、本題に入るでござる!

 
■日本語書籍が台湾で人気

 

松元洋一

 前回まで、台湾で日本のコミックやサブカルチャーが流行していて、日本の文化がとても浸透しているという話をうかがってきました。やはり日本語を学ぶ人も多いんですか?

 
柳生十兵衛

 日本語は英語に次いで2番目に人気がある外国語ですよ。ほとんどの大学に日本語学科がありますし、街の外国語スクールには必ず日本語クラスがあります。

 

松元洋一

 そうなんですか。それじゃあ、日本の書籍や雑誌を読む人もたくさんいるんでしょうか。

 
柳生十兵衛

 そうですね。日本語を学ぶ人や台湾にいる日本企業の駐在員など、需要は多いですよ。

  
松元洋一

 みなさん、どうやって日本語の本を購入しているんですか?

 
柳生十兵衛

 大きく分けて、方法は2つですね。ネット通販か台湾の街の本屋さんです。拙者は本の内容を確認して買いたいので、実際に本屋へ足を運ぶ派です。ではでは、いくつかおすすめの本屋さんを紹介しましょう。

 
松元洋一

 よろしくお願いします♪

 

■台湾にある日本直営の本屋さん
 

柳生十兵衛
 ここ台湾で一番使い勝手がいい本屋さんは、紀伊国屋書店とジュンク堂書店です。この2つの書店の品揃えはとても充実していて、日本国内の各支店と比べても劣らないぐらいほどです。ポピュラーな雑誌からコミック誌、コミックの単行本、文庫本、各分野の専門書、ムック本、日本の新聞まで置いてあります。

  

【台北紀伊国屋書店】 明るい店内は、日本とまったく変わらない

 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/indexohb.cgi?AREA=08

 

 

【台北ジュンク堂書店】 あらゆるジャンルの本が、店先に並んでいる

 http://www.junkudo.tw/

 

松元洋一
 いや~、すごいですね。本当に日本国内のお店と変わらないですね。でも、ほしい本が店頭で見つからないってときは、どうするんですか?
 
柳生十兵衛
取り寄せもしてもらえるんです。気に入った雑誌なんかは定期購読もできるんですよ。

 

松元洋一
 品揃えだけでなく、サービスも日本と同様に充実してるんですね~。
 
柳生十兵衛
紀伊国屋書店とジュンク堂書店は、台湾では最強ですね。どちらかのお店に行けば、日本語書籍で入手できないものはないといっても過言ではないくらいです。
 

■ 台湾資本の本屋さん

 

松元洋一
 台湾には、国内資本の本屋さんもあるわけですよね? ごひいきは、あるんですか?
 
柳生十兵衛

なんといっても! 企業家の邱永漢さんが設立した「永漢国際局」ですかね。さきほど挙げた日本直営の紀伊国屋書店やジュンク堂書店と同様、ポピュラー雑誌から、コミック誌、コミックの単行本、文庫本、専門書、ムック本、日本の新聞紙などなどと、幅広く商品を揃えてます。

永漢国際書局ホームページ:http://www.qbooks.com.tw/index.php

  
松元洋一
本の取り寄せや雑誌の定期購読にも対応してくれるんですよね?
 
柳生十兵衛
もちろんOKなんですが、ええとですね…。
 
松元洋一
…なんですか? 腹がいたいんですか?
 
柳生十兵衛
違います! ちょっと言いづらいんですが、台湾の流通会社を経由してくるので、そのですね…、時々、届かないこともありますんですよ…(汗)。
 
松元洋一
……う~ん。ちょっと悲しい。
 
柳生十兵衛
 ただ、この本屋さんは台湾の流通会社から仕入れをしているので、売れ残った書籍や雑誌が安く売り出されることもあるんです! 消費者にとってはうれしいことですよ。
 
松元洋一
 へえ、日本では考えられないですね。台湾資本の本屋さん、いろいろ面白い事情がありますね。

 

マニアの集う書店も、いろいろと

 

柳生十兵衛
 面白いといえば、これは日本資本なんですが、コミックに特化している「アニメイト」なんかも楽しいスポットです。コミックやアニメが大好きな人には聖地みたいなところですよ。台湾の2店舗は、アニメイトが唯一海外で展開している店舗なんですよ。

 

 

【アニメイト台北店】 コミックやアニメ本だけではなく、関連グッツやCD・DVDの品揃えも豊富

http://www.animate.co.jp/taipei/

 

松元洋一
 十兵衛さんも、しょっちゅう入りびたってるわけですね。へえ、そんなお店なら、台湾以外の国からもマニアが押し寄せているんでは?
 
柳生十兵衛
そのとおり! 香港や近隣国、日本からもたくさんの“濃い~人々”が足を運んでいます。

 

松元洋一
“濃い~”といえば、台湾の熱心なファッションマニアは、日本のファッション雑誌や芸能誌を読んで、芸能人の洋服やコーディネートを真似するんだと聞きましたねえ。
 
柳生十兵衛

“濃”くなくても(笑)、台湾の若者は、みんなそうですよ。みんな、日本の雑誌をながめて研究しています。雑誌といえば「雑誌瘋」という本屋さんが有名です。日本の女性ファッション誌から美容関係の雑誌、芸能誌、グラビア誌まで幅広く仕入れています。ここもまた、売れ残った雑誌を安く販売しています。もちろん、取り寄せや定期購読のサービスも行ってますよ。

 

【雑誌瘋】 ターゲットは若い世代

http://www.magfreak.com.tw/

 

■ 本屋さんのほかにも

 

松元洋一
いろんな本屋さんが、あるんですね…。
 
柳生十兵衛
日本の本を手に入れる方法は、本屋さんのほかにもあるんです。コミックやアニメの書籍のみを扱う個人業者や、日本に在住している人や日本にいる留学生を通して手に入れる方法もあります。マニアの間では、日本の店頭で本を買ったときにしかもらえない特典グッズだとか、入手困難なゲームソフトや限定フィギュアなんかを手に入れるときは、こっちの方に頼むことが多いようですよ。
 
松元洋一
 ううん、お金がかかりそうだな。マニアもお金がないと身がもちませんね(笑)。
 
柳生十兵衛
そうなんですよ! 円高の影響で物価も上がっていますし、元々日本より収入が低いわれわれにとって、日本語の本を購入する出費はほんとうに痛いんです(泣)。それでも、欲しいんですけどね。(笑)

 

松元洋一
台湾における日本の本の価値の高さが、とてもよくわかりました。出版を営む者として、ますます質の高い本を作っていかなければならないと身が引き締まりましたよ。
 
柳生十兵衛
そいつぁよかった。次回は2012年「台湾国際書展」について話をしたいと思っています。…あの、ところで、新人さん入ったんですよね。
 
松元洋一
  ええ、編集にも女性を一人。 
 
柳生十兵衛
 えっ、今度、連れてきてくださいよ♪
 
松元洋一
あっ、新人研修の時間だ♪ 十兵衛さん、またよろしく! さいなら!
 
柳生十兵衛
  きっとでござるぞ!

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 

 

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プロフィール

柳生十兵衛
柳生十兵衛
台湾の出版社で日本のコミック作品の翻訳にあたる。コミック、ミリタリー、日本のサブカルチャー、その他多方面にわたるマルチおたく。
聞き手:松元洋一
聞き手:松元洋一
株式会社インターブックス社主。
趣味は坐禅と合気道。二児の父。
(画像:長興寺蔵)
 

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