日本オーラル・ヒストリー研究 第13号
本書の目次より
- 〈特集1〉保苅実記念シンポジウム いまあらためて「保苅実の世界」を探る
- 「保苅実の世界」への誘い
- 歴史が聞こえてくること――方法的ラディカリズムと歴史への愛
- 原爆被害をめぐる「私たち」の歴史実践 保苅実の問題提起への反応として
- 実証主義とテクスト主義を超えて――歴史研究者は保苅実から何を得たか
- もうひとつの「保苅実の世界」――父母の語る『ラディカル・オーラル・ヒストリー』への道
- 〈特集2〉「満洲の記憶」とオーラル・ヒストリー
- はじめに――「満洲の記憶」を問うということ
- 安東からの引揚げ経験と記憶――安東会会報『ありなれ』の分析を中心に
- 満洲国陸軍軍官学校へ入校した朝鮮人・金光植の語りを考える
- 留魂碑建立をめぐる満鉄の記憶と表象――『山内丈夫編纂資料』の生み出される背景に着目して
- 〈特集3〉大会シンポジウム
- 「日本軍『慰安婦』問題とオーラル・ヒストリー研究の/への挑戦」
- シンポジウムの意義
- 文脈の相対化とナショナリズム――シンポジウム『印象記』
- 論文
- 炭鉱の閉山に伴う広域移動経験者のライフヒストリー――生活と自己の再構築に着目して
- フリーランスとして「キャリア」を積む――アニメーターの二つの職業観から
- 子どもの居場所の多様な解釈に関する試論――「居場所」スタッフへのインタビュー調査から
- 外国人母の日本社会・文化への適応過程――フィリピン人母の語りから読み解く異文化適応行動
- 聞き書き資料
- 精神障害の子を持つ父親のライフストーリー
- 消防団員のライフヒストリー
- 書評
- 調査する〈わたし〉が「他者」と出会って 高山真著 『〈被爆者〉になる――変容する〈わたし〉のライフストーリー・インタビュー』
- 「鯨を聴く」:聞き書きという手法――赤嶺淳著『鯨を生きる――鯨人の個人史・鯨食の同時代史』
- 『日本オーラル・ヒストリー研究』投稿規定・執筆要項(和文・英文)
- 日本オーラル・ヒストリー学会編集委員会 編
- B5判 227ページ 並製
- ISBN978-4924914582
- 定価:2,200円