日本オーラル・ヒストリー研究 第14号
本書の目次より
- 〈特集1〉戦争経験の継承とオーラルヒストリー
- 「戦友会」の変容と世代交代――戦場体験の継承をめぐる葛藤と可能性
- 非被爆者にとっての〈原爆という経験〉――広島市立基町高校「原爆の絵」の取り組みから
- アウシュヴィッツにてホロコーストの生存者に出会うということ
- 「戦争体験」をわかち合うこと
- 〈特集2〉再び〈戦争の子ども〉を考える
- 趣旨説明
- 戦争体験の聞き取りにおけるトラウマ記憶の扱い――歴史学と心理学の協働の試み
- 〈戦争の子ども〉からオーラル・ヒストリーを考える
- 論文
- 貧困の語り――在日韓国・朝鮮人2世における生活文化の経験と(再)解釈
- 四国遍路のクロス・ナラティヴズ――ある地域住民のお接待にかかわる口述史を事例として
- 『ジロジロ見ないで』から『顔ニモマケズ』へ
- アイヌの人々の「新しい生き方」の語り――自己の二重性を乗り越える経験から
- はんなり世界の生活――京都北野上七軒花街の衣食住に関する聞き取りを中心に
- 書評
- 学際的広がりと理論的緻密さが見事に融合した戦争研究の新地平――上野 千鶴子・蘭 信三・平井 和子 編『戦争と性暴力の比較史へ向けて』
- 証言としてのオーラル・ヒストリーと「歴史」――森 亜紀子 著『複数の旋律を聞く-沖縄・南洋群島に生きたひとびとの声と生』
- 図書紹介
- オーラル・ヒストリー研究の周縁、あるいは別様の芸能史研究――川﨑 瑞穂 著『徳丸流神楽の成立と展開―民族音楽学的芸能史研究―』
- 日本オーラル・ヒストリー学会編集委員会 編
- B5判 203ページ 並製
- ISBN-10:4924914592
- ISBN-13:978-4924914599
- 定価:2,200円