日本オーラル・ヒストリー研究 第15号
本書の目次より
- 〈特集1〉食に聴く、食を書く―食の媒介者たちをめぐる歴史と社会
- 本特集にあたって 倉石 一郎
- 多様性あってこその伝統食戦前期の食生活調査にみる鯨食のゆたかさ 赤嶺 淳
- 近現代日本における食肉文化
― 食肉・屠場・部落をめぐるオーラルヒストリー ― 桜井 厚
- 農村の「食」の変容からみた近代史―農村調査資料に聴く 野本 京子
- 〈特集2〉オーラルヒストリーのアーカイブ化を目指して
- はじめに 蘭 信三
- オーラルヒストリーを受け継ぐために 安岡 健一
- 地域女性史とオーラル・ヒストリー―その展開と保存の可能性をめぐって― 宮﨑 黎子
- オーラルヒストリーとアーカイヴ化の可能性
― 質的データ・アーカイヴ化研究会調査より ― 小林 多寿子
- 〈論文〉
- 在日朝鮮人美術家の知られざる足跡
― 戦後最初期の朝鮮人美術家の制作と活動を紐解く語り― 白 凛
- 農山村女性移住者と自然との関わりにみるライフストーリー
―福島県昭和村における「織姫」と「からむし」との関わりから― 久島 桃代
- 現代日本社会における移民の社会統合と当事者支援者の役割
―ある当事者支援者のライフストーリーをてがかりに 伊吹 唯
- 移動と引揚げがつくった「金武湾」―米軍占領下、沖縄の生存と労働 謝花 直美
極東生まれのタタール移民2世の移住経験
―「テュルク・ムスリムの国」トルコへの適応過程における「経由地」極東の役割沼田 彩誉子
- 〈研究ノート〉
- 戦時下台湾における集団疎開― 台北師範学校女子部を事例に ― 佐藤 純子
- 〈聞き書き資料〉
- 八路軍従軍看護婦経験を持つ日本人女性の生活史 竹原 信也
- 〈書 評〉
- <原爆>と対峙し<原爆>に反対するということ
― 根本雅也著『ヒロシマ・パラドクス― 戦後日本の反核と人道意識』勉誠出版, 2018 山田 富秋
- 〈実践報告〉
- 2018 JOHAオーラルヒストリー実践ワークショップ
「現地と作品を結ぶ」― 著者とともに『消されたマッコリ。』の舞台を歩く― 橋本 みゆき
- 『日本オーラル・ヒストリー研究』投稿規定・執筆要項(和文・英文)
- 日本オーラル・ヒストリー学会編集委員会 編
- B5判 203ページ 並製
- ISBN-10:4924914592
- ISBN-13:978-4924914599
- 定価:2,200円