私が牧童だったころ-モンゴル人が語るモンゴルの世界
本書の内容
蒙古からモンゴルへ。大草原への郷愁と変わりつつあるモンゴルへの想いを綴ったエッセイ。モンゴル人である著者が、故郷モンゴルの少年時代から日本に来日後の現在までを、モンゴル人の視点からモンゴルを語るエッセイ集。NHK BS2でも紹介。
著者
昭和女子大学人間文化学部現代教養学科准教授である内モンゴル出身のモンゴル族。日本におけるモンゴル研究で知られ、モンゴル語の研究や著書も執筆している。またNHKの大河ドラマ『北条時宗』でもモンゴル語の監修をした。
- 1983年吉林大学外国語学部日本語日本文学科卒業、1998年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(一橋大学博士 (社会学))。
- 1993年から1999年まで和光大学非常勤講師、1997年から1998年まで東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員、2000年から2001年日本学術振興会外国人特別研究員(京都大学大学院文学研究科)、2002年から2005年まで総合地球環境学研究所共同研究員。
著書
- モンゴル語基礎文法(インターブックス)
- 続モンゴル語基礎文法(インターブックス)
- ゴビの蜃気楼(インターブックス、早稲田大学語学敎育研究所中国諸言語研究会編)
- 中国辺境地域の50年 黒河流域の人びとから見た現代史 [編集](東方書店)
- モンゴル語近代語彙登場の母体-『蒙話報』誌研究(青山社)
- モンゴル語60分 (マルチリンガル・マラソン 26)(アルク)
本書の目次より
- 里心がつく草原の春
- 私が牧童だったころ
- 大地に驚く茶臼の音
- 変わりゆく正月の伝統
- 「牛耕式」ならぬ「牛尿式」文字とそのことば
- ひげ文字、苦心の日本見参-内モンゴルの留学生、母国語の文法書出版
- ゴビの北は同胞の国
- このキャンパスを誇りに
- 国費留学にめぐまれないモンゴル人たち
- アリランを語ってくれた人たち〔ほか〕
- スクリーンに映る幽霊を革命の武器に
- モンゴル映画史の記念碑
- 日本人が作ったモンゴルの映画
- 草原の愛を実らせた黒い馬
- 社会主義が育てたモンゴル映画
- モンゴル映画の数々の傑作から
- 東西南北のモンゴル
- 遊牧をする民の精神世界から
- チンギス・ハーンの再評価
- モンゴル人にとっての日本語
- ウラジオストックと香港、そしてモンゴル
- 東京にいるモンゴル人たち
- 内モンゴルの留学史に垣間見る日本
- 初出一覧
- あとがき