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上野江理

多言語事業部長 上野江理

この言葉を受けとる人は、
どんな人だろう?
暮らしがある。切実な現実もある。
翻訳の役割を、改めて考える。

一年生になりました

娘とおなじタイミングで、
一年生になりました。

前職では英語教材の制作に関わっていました。転職したのはちょうど娘が小学校に入学するタイミングでした。それでも、翻訳に関わるコーディネーターという仕事に挑戦したかった。当時のインターブックスは今よりも規模が小さく、あらゆる整備が進んでいるところでしたが、お客様のために、翻訳に関わるスタッフのために、あれこれ奮闘することは、やりがいのある仕事でした。

「お疲れさま」は、あえて訳さない

「お疲れさま」は、あえて訳さない。
文化や社会常識を知ってほしいから。

思い入れのある仕事のひとつが、外国人に日本語を学んでもらうサイト制作です。生活のシチュエーションごとに日本語を学べる文化庁のサイトなのですが、今では18カ国もの言語で展開しています。たとえば、引っ越し。役所関係の手続きって、日本人にとっても難しかったりしますよね。経験のない外国の方ならなおさら。遠い国から日本にやってきて役所で戸惑う人もいるかもしれないなど、読んでくれる人のことを想像して作りました。
場合によっては「あえて訳さない」ということも選択します。たとえば「お疲れさま」。実は外国語にはない言葉なんです。でも、日本ではよく使われる言葉であり、覚えてほしい言葉ですよね。そこで「OTSUKARESAMA」とそのまま表記し、この言葉が日本においてどんな役割を持つ言葉なのか、補足の説明文を入れました。同僚を労う言葉を、あいさつ代わりにしているって、改めて日本らしい文化だなと思いました。

人への想いをもって、翻訳に関わっていきたい

たとえば、命に関わることだってある。
人への想いをもって、翻訳に関わっていきたい。

新潟県のある自治体の防災マップを作成していた時、能登半島地震が発生。自分の仕事は、命に関わる仕事なのだと痛感しました。災害が起こった時、外国の方は日本人以上に不安でしょうし、正確な情報を求めていると思います。間違った情報だったり、分かりにくかったりすると大変です。改めて翻訳という仕事の責任の大きさを実感しました。
翻訳業界はAIの登場によりテクノロジーの発展が著しい分野のひとつだと思います。AIや各種ツールを適材適所で使いつつ、人のため、社会のためになる翻訳を目指すのが私たち人間の仕事だと思います。この仕事の先には、人がいて、暮らしがある。これからも人への想いを持ち続けて、翻訳に関わっていきたいです。

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