THINK POSITIVE
TRANSLATION
Matthew
Young

常に最適解を模索していく

翻訳チェッカー マシュー・ヤング
PROFILE
ニュージーランド出身。大学在学時に日本へ留学。卒業後は埼玉県庁で5年間、翻訳・通訳業に従事。その後、ニュージーランドに帰国し、JICAにて国際協力事業に携わる。2019年再来日して現在に至る。映画『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影が行われた森があるというウェリントン生まれ。時々、羊が恋しくなる。

ネイティブチェッカーとしての役割

ネイティブチェッカーとして翻訳チェックを担当しているのですね。

はい。基本的に日本語を英語に翻訳する場合は英語のネイティブスピーカーが、英語から日本語への翻訳の場合は日本人が担当することになっています。その翻訳言語のネイティブにとって伝わりやすい翻訳にするためです。私はおもに翻訳をチェックするチェッカーを務めていますが、翻訳を行うときもあります。

チェッカーには、高い日本語能力も求められますよね。ネイティブチェッカーとしての役割は何でしょうか。

社内にはネイティブチェッカーと日本人チェッカーが在籍しています。チェッカーに求められることは、用途に合わせて自然な文章にブラッシュアップすることだと思います。例えば、企業の代表者メッセージ、インバウンド関連の観光スポット・施設案内、マーケティング資料など、メッセージ性の高い文章やPR文書などは翻訳、翻訳チェック、ネイティブチェックという各工程を経て完成させます。翻訳者とはまた違った視点で、全体を俯瞰して文章を読み、訴求力の高い文章に推敲することが重要です。

最近では具体的にどのような案件を担当されたのですか。

グローバル規模で事業展開している石油関連会社の社長メッセージの案件を担当しました。日本語から英語に単に置き換えるだけでは、行間に込められた想い、ニュアンスがうまく伝わらないこともあります。より自然で惹きつける表現を心がけなければなりません。また、マネジメントやマーケティング関連の用語は時代と共に変遷していきますので、最新の用語を踏まえているかも確認します。

代表者メッセージなどは、その企業のスタイルや特色などもあるのではないでしょうか。

そうですね。クライアントが大切にしている固有の表現や用語を用いることは当然ですが、その企業の歴史や事業内容なども背景知識として把握しておく必要があります。

業務内容をうかがっていると、「チェッカー」というよりも「編集」に近いのでしょうか。

編集と校閲・校正が複合的に求められる仕事ですね。当社の翻訳の姿勢として、読み手にとって自然な表現であること、違和感なく読み進められる文章であること、いわゆる「翻訳感」が残っていないことをとても重視しています。ネイティブスピーカーが翻訳するのもそのためです。私も翻訳内容が「自然」か「不自然」か、つまりネイティブスピーカーから見て、読みやすさに配慮されているか否かの観点を大事にしています。訳文があたかも最初からその言語で直接書かれたものであるように仕上げます。そのため、結果的に「編集」に近い仕事になるのです。

経験を積み重ねないと難しい仕事ですね。

そうですね。アンカーとなって翻訳をどのように編纂していくのかが求められる仕事です。翻訳者と同等の翻訳レベルは必須のスキルです。「言葉」について常に自問し、意識的でいることが必要ですね。

翻訳チェッカー マシュー・ヤング

クオリティを追求し、最適解を見つけていく

インターブックスはリピート率がとても高いとお聞きしています。その理由はどこにあると思いますか。

翻訳のクオリティに対する信頼だと思います。当社ではチェック作業が各工程で徹底しています。また、自分たちの翻訳に対して過信に陥らず、常に最適解を模索していくという理念が組織全体に浸透しています。その姿勢がクライアントにも伝わっているのではないでしょうか。翻訳という業務を通して、言葉の壁を越えて真の理解を深めることは翻訳会社の社会的使命だと思います。

PHOTOGRAPH
國𠮷 理恵
LOCATION
インターブックス