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翻訳コラム

COLUMN

第357回あなたの干支は

2017.11.01
通訳・翻訳家 伊藤祥雄

以前本欄で中国人の年齢の言い方について書きました。少しおさらいしましょうか。

中国人が年齢を言う場合、

我今年三十岁。
Wŏ jīnnián sānshí suì.
私は今年30歳です。

という言い方がよく出てきます。

日本語でもし「今年30歳です。」と言うと、その人は多分まだ29歳で、今年の誕生日で30歳になるという意味ですよね?その年の誕生日を過ぎてしまうとこの言い方は言えなくなりますよね。その場合は「今年30歳になりました。」と過去形にすると思います。でも、中国語の場合はどうも様子が違うようなのです。

中国人は、春節(旧正月)が来たら年齢を1つ足して数えます。誕生日がいつであろうと、誰でも全員正月に年齢が1つ加算されるのは、「数え年」の数え方ですね。ただし、その時言う年齢は、満年齢の場合もあれば数え年で言う人もいるようで、中国人の言う年齢はあてにならないそうです(笑)。ただいずれにせよ、中国人にとって年齢は誕生日で1つ増えるというよりは、春節で1つ増えるという感じなのでしょうね。

例えば1968年12月生まれの人なら、2017年の誕生日がまだ過ぎていません。そうすると現時点で48歳(満年齢)です。数え年だと50歳です。この人が中国人だとすると、もう今年は春節を過ぎたので、

我今年四十九岁。(今年の誕生日でなる満年齢)
Wŏ jīnnián sìshijiŭ suì.

もしくは

我今年五十岁。(数え年)
Wŏ jīnnián wŭshí suì.

と言うそうです。今年の12月の誕生日を過ぎてもこの言い方は変わらないらしいです。

さて、そこで僕はまたちょっと疑問に思い始めました。

春節が過ぎたら年齢を1つ加算するというのですから、中国人にとっては春節が来るまでやはり年は明けていないという感覚なのでしょうね。

ということは、もしかして干支も、旧暦ベースで決まるのかなと。

つまり、2017年の春節は1月28日でしたが、ということは2017年1月1日から1月27日までは、旧暦ベースで言うとまだ2016年なわけです。ということは、この期間に生まれた人は、日本だと当然とり年になるのですが、中国ではもしかして2016年の干支であるさる年になるのだろうか、と思ったのです。

でもそうすると、春節は毎年時期が変わるので、1月下旬から2月上旬くらいに生まれた人は親に自分はなにどしなのかをしっかり教えておいてもらわないといけませんが、それだと混乱しそうですし、やはり新暦に従って干支も変わるのだろうか?……なんてことを色々考えていました。

ま、知らないことをあれこれ考えていても仕方ないので、中国人に尋ねてみようと思っていた矢先、僕がよくチェックしているブログ『中国嫁日記』でちょうど僕の疑問に答えてくれる記述がありました!

やはり、思った通り、春節を迎えてはじめて干支が変わるのだそうです!

つまり、2017年1月1日から1月27日までに生まれた赤ちゃんは、さる年なのです!

同じ日に生まれていても、日本人と中国人では干支が違うということも、ありうるのですね〜!

『中国嫁日記』、とても面白いブログです。中国語の勉強には直接は役に立たないかもしれませんが、色々中国のことが分かったりしますので、皆さんもご覧になってはいかがでしょうか。

http://blog.livedoor.jp/keumaya-china/

伊藤祥雄

1968年生まれ 兵庫県出身
大阪外国語大学 外国語学部 中国語学科卒業、在学中に北京師範大学中文系留学、大阪大学大学院 文学研究科 博士前期課程修了
サイマルアカデミー中国語通訳者養成コース修了

通訳・翻訳業を行うかたわら、中国語講師、NHK国際放送局の中国語放送の番組作成、ナレーションを担当

著書

  • 文法から学べる中国語
  • 中国語!聞き取り・書き取りドリル
  • CD付き 文法から学べる中国語ドリル
  • 中国語検定対策4級問題集
  • 中国語検定対策3級問題集
  • ぜったい通じるカンタンフレーズで中国語がスラスラ話せる本

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