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翻訳コラム

COLUMN

第423回1文字の単語

2019.03.27
通訳・翻訳家 伊藤祥雄

中国語の単語の中で、特に名詞は2文字の単語がとてもとても多いですね。漢字は1文字に多くの情報が盛り込まれており、本来1文字で1つの単語として使われていましたが、現代では誤解を避けるためでしょうか、2文字で1つの単語を形成していることが多いです。

例えば季節の名前。日本語は「春」「夏」「秋」「冬」と、漢字1文字で表すことができますね。もちろん読み方は訓読みで「はる」「なつ」「あき」「ふゆ」と読まないといけませんが。

中国語は、「春夏秋冬」と言うのであればそれぞれ1文字ずつで構いません。

春夏秋冬
chūn xià qiū dōng

でも、単独で使う時は、それぞれ“天 tiān”をつけないといけませんね。

  • 春天 chūntiān
  • 夏天 xiàtiān
  • 秋天 qiūtiān
  • 冬天 dōngtiān

こんなふうに、多くの名詞は2文字で構成されています。

しかし、1文字の名詞ももちろんあります。例えば:

bào
新聞(しんぶん)


字(じ)

shū
本(ほん)

割と身の周りのモノが多いかもしれませんね。

でもふだんほとんど目にすることのないモノも1文字単語であることがあります。

これ、何のことか分かりますか?



実はこれ、「プルトニウム」のことです。そう、放射性物質の1つですね。

なんとなく怖いイメージのある物質ですが、中国語だと“”ですって!(苦笑)

“不”とか“布”とか“步”と同じ音ですよ。なんか、力抜けますよね。

こういう物質名、というのでしょうか。1文字のものが多いですね。

jīn


yín


tóng


この辺は日本と同じですね。


プラチナ

gŏng
水銀

プラチナは日本では「白金」とも言いますが、中国語も“白金 báijīn”とも言うようです。水銀も同じで、中国語でも“水银 shuĭyín”とも言います。


セシウム

yóu
ウラン

diăn
ヨウ素

福島第一原発事故が発生した頃はよくニュースで見かけた言葉たちです。全て1文字なんだなぁと、変なところに感心した覚えがあります。

日常的に使わないから1文字なのでしょうか?よく分かりませんが、不思議ですよね。もちろん、文脈があれば聞き間違えることはないかもしれませんが、僕たち外国人には難しいな~と思ったりします。ま、覚えればいいんですけど(苦笑)。

伊藤祥雄

1968年生まれ 兵庫県出身
大阪外国語大学 外国語学部 中国語学科卒業、在学中に北京師範大学中文系留学、大阪大学大学院 文学研究科 博士前期課程修了
サイマルアカデミー中国語通訳者養成コース修了

通訳・翻訳業を行うかたわら、中国語講師、NHK国際放送局の中国語放送の番組作成、ナレーションを担当

著書

  • 文法から学べる中国語
  • 中国語!聞き取り・書き取りドリル
  • CD付き 文法から学べる中国語ドリル
  • 中国語検定対策4級問題集
  • 中国語検定対策3級問題集
  • ぜったい通じるカンタンフレーズで中国語がスラスラ話せる本

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