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翻訳コラム

COLUMN

第424回#私のお気に入り 1+1=1

2019.04.03
通訳・翻訳家 伊藤祥雄

中国語を勉強し始めて間もないころだったでしょうか。辞書を眺めているとおもしろい漢字が目に飛び込んできました。


nāo

何じゃこの字は~~~~!

まぁ日本では見たことのない漢字ですよねぇ。

そして意味はというと、見たまんまで、「悪い、よくない」という意味なんです。

チョーおもしろくないですか?!

「bù」という発音と「hăo」という発音が組み合わさって「nāo」になるメカニズムはさっぱり分かりませんが、それはまぁ置いといて、「よく使う単語は組み合わさっちゃうこともあるんだろうなぁ」なんて思った次第です。

まぁちょっと違いますが、日本語でも「してしまった」がつづまって「しちゃった」になりますよね?ちょっと似てるのかなぁと思ったり。

そしてやはり中国語を習い始めて1年目だったと思いますが、中国で出版されたテキストにこんな漢字が出てきました。


béng

もちろん意味は「~しなくてもよい」「~する必要はない」です。(「~するな」の意味でも使うようです。)

これは発音についても少し納得。「bù」と「yòng」が組み合わさって「béng」になるというのは、そうそうアクロバティックでもない気がします。

こういうのは日本で出版されている中国語のテキストにはあまり出てきませんね。僕は多分見たことがありません。

でも次のはどうでしょう。


bié

これ、実は“不要 bú yào”がつづまったものらしいのです!

上記2例は漢字の書き方で意味がはっきり分かるものでしたが(笑)、「bié」はどうして“不”と“要”を縦に並べなかったのでしょうね~。

多分、「bú yào」がつづまって「bié」と言うようになった時、「ああ、これって“别”っていうのと同じ音じゃん?だったら“别”って書きゃいいんじゃね?」ってことになったのかなぁと思ったりしています(笑)。

実際、上記2例、“孬 nāo”と“甭 béng”は、同音の字がないのです。だから漢字を新たに作らなければならなかったのでしょうね。それで、あんなおもしろい字を作ってしまったのでしょう。

おもしろいなぁ。他にもあるのかなぁ?皆さんご存知でしたら教えてください。

伊藤祥雄

1968年生まれ 兵庫県出身
大阪外国語大学 外国語学部 中国語学科卒業、在学中に北京師範大学中文系留学、大阪大学大学院 文学研究科 博士前期課程修了
サイマルアカデミー中国語通訳者養成コース修了

通訳・翻訳業を行うかたわら、中国語講師、NHK国際放送局の中国語放送の番組作成、ナレーションを担当

著書

  • 文法から学べる中国語
  • 中国語!聞き取り・書き取りドリル
  • CD付き 文法から学べる中国語ドリル
  • 中国語検定対策4級問題集
  • 中国語検定対策3級問題集
  • ぜったい通じるカンタンフレーズで中国語がスラスラ話せる本

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