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翻訳コラム

COLUMN

第188回意匠法改正が閣議決定されました

2019.03.21
弁理士、株式会社インターブックス顧問 奥田百子

意匠法の改正がとうとう閣議決定されたとのニュースが経済産業省のウエブサイトに掲載されています。

経済産業省(2019年3月1日)
「「特許法等の一部を改正する法律案」が閣議決定されました」
https://www.meti.go.jp/press/2018/03/20190301004/20190301004.html

店舗の内装や建物の外観が意匠として保護されるという改正がとうとう実現します。いつになるかわからない、とのうわさもありましたが、意外に早かったです。
この改正には、ほかにも画期的な保護対象の追加が含まれています。
クラウドに記憶されており、インターネットを通じて画面に表示される画像(例、乗換ガイダンスサイトを画面に表示し、そこに表示されている画像)
道路や壁などに映し出された画像
この意匠の改正については著作権法改正のような物議を醸しだすこともなく、近いうちに公布されるでしょう。

翻訳

A bill for the amendment to the Design Law was approved by the Cabinet at last. It was announced on the website of the Ministry of Economy, Trade and Industry.

Ministry of Economy, Trade and Industry (March 1, 2019)
“The Cabinet approved ‘Bills for amending parts of Patent Law etc.’”
https://www.meti.go.jp/press/2018/03/20190301004/20190301004.html

The amendment—in which shop interiors, building appearances, etc. will be protected as designs—will be realized at last. I heard that it’s uncertain when this amendment will take effect, but it was unexpected how it was passed so early.
This amendment also includes a breakthrough addition of objects to be protected:
images stored in clouds and displayed on screen via the Internet (for example, images on an Internet site providing train transfer guidance that are displayed on screen);
images projected on roads or walls, etc.

This Design Law amendment will not cause any controversy (unlike the Copyright Law amendment) and will be promulgated in the near future.

奥田百子

東京都生まれ、翻訳家、執筆家、弁理士、株式会社インターブックス顧問
大学卒業の翌年、弁理士登録
2005〜2007年に工業所有権審議会臨時委員(弁理士試験委員)

著書

  • もう知らないではすまされない著作権
  • ゼロからできるアメリカ特許取得の実務と英語
  • 特許翻訳のテクニック
  • なるほど図解著作権法のしくみ
  • 国際特許出願マニュアル
  • なるほど図解商標法のしくみ
  • なるほど図解特許法のしくみ
  • こんなにおもしろい弁理士の仕事
  • だれでも弁理士になれる本
  • 改正・米国特許法のポイント