IR・決算・アニュアルレポート・CSR・統合報告書翻訳

現在日本の上場企業に、決算情報のスピーディな英文開示を求める声が多く集まっています。
日本取引所グループが公開している投資部門別売買状況データによると、売買状況において海外投資家が占める割合は、総売買代金の6割近くにのぼっています。しかし、英文開示に関する調査結果を見てみると、半数以上の企業が、海外投資家が求めるIR情報の英文開示に対応ができていないのが実情です。更に、2022年4月に予定されている株式市場の再編に伴い、英文開示義務化の流れが加速することが予測されます。
弊社では、国際財務報告基準(IFRS)に即した会計の英文開示やCSR、アニュアルレポート、統合報告書等の英文開示が必要になる時代が来ることを予測し、以前よりIR・金融・財務・CSR関連の翻訳者の開拓およびセキュリティ体制の強化・実績を積んで参りました。
私たちが特にお手伝いしたいのは、単なる制度上のIR文書の英文化ではなく、企業がステークホルダーに対して、魅力的なIRができるようなコピーライティング的な文章です。そのために、直訳的な英文でなく、翻訳先言語を母国語とする翻訳者が作業することで、投資家や株主の皆様が魅力的に感じる「伝わることば」としての翻訳を届けます。

IR・決算・アニュアルレポート・CSR・統合報告書翻訳の特徴

1. 目的にあった仕上がり内容

一概にディスクロージャーの翻訳といっても、決算報告書、決算短信、有価証券報告書、財務諸表、IR報告書、株主総会招集通知、決算説明会資料、アニュアルレポート、統合報告書、プレスリリースなどさまざまです。特に、昨今では財務、非財務双方の情報を統合した開示情報の翻訳ニーズが高まっています。インターブックスでは、訳語のネイティブが翻訳することで、正確性はもとより、決算発表説明会やアナリスト説明会、自社サイトなどで、株主や投資家の皆様に魅力的なIRができるような英文を目指しています。

英文有価証券報告書例

2. お客様別の用語管理データベースを構築

日本語の開示資料と同様に同一の基準で英文での開示資料を作成する必要があります。財務情報については定点観測のような要素もあり、過去のデータの積み重ねが重要になってきます。また、お客様によっては、社内独自の用語や表現など定型化した訳語が存在します。だからこそ、IR情報の英文開示においては、過去の翻訳資産をもとに翻訳することが大切で、効果的です。お客様ごとに用語管理のデータベースを構築し、常に更新していくことで、翻訳資産として形成することが可能です。

金融・証券・保険翻訳 用語管理 イメージ図

企業独自の用語集作成のメリット

  1. 社内共通語になることによる利便性の向上(企業ポリシーの共有)
  2. グローバル企業としての戦略的優位性(ブランディング)
  3. 用語の調査および検索にかかる時間の削減

3. 翻訳サービスの国際規格ISO17100取得

JSA TSP

翻訳サービスの国際規格ISO17100取得翻訳の先進地域である欧州で発行済みの規格EN15038をベースに策定され、2015年5月に発行されました。この規格は、翻訳サービスの品質および引渡しに直接影響を及ぼす翻訳プロセスのあらゆる側面に対する要求事項を規定しています。

4. 強固な情報セキュリティ対策

ディスクロージャーの英文翻訳はインサイダー情報を含む機密性の非常に高い開示情報であるため、弊社ではデータの受け渡しや保管・管理に対して、常に最新のアップデートをおこない、社内教育の徹底など、万全の体制を取っています。

ディスクロージャー翻訳ガイドライン サンプル

主なIR・決算・アニュアルレポート・CSR・統合報告書翻訳の実績

  • 決算報告書の英文化
  • 決算短信の英文化
  • 決算説明会資料の英文化
  • 財務諸表の英文化
  • 有価証券報告書の英文化
  • 統合報告書の英文化
  • 株主総会招集通知の英文化
  • 株主通信の英文化
  • 株主総会決議通知の英文化
  • IRツールの英文化
  • CSR報告書(英語・中国語)
  • サステナビリティ・レポートの英文化
  • サステナビリティ・データブックの英文化
  • ESGデータブックの英文化
  • コーポレートガバナンス報告書の英文化
  • 環境報告書(英語・中国語)
  • アニュアルレポート(英語・中国語)
  • ニュースレターの英文化
  • 取締役会資料の英文化
  • 議事録の英文化
  • 会社定款の英文化
  • 登記簿謄本(英語・中国語・韓国語)
  • 契約書(英語・中国語・韓国語)
  • ウェブサイト(多言語翻訳)
  • 海外向けプレスリリースライティング(多言語翻訳)

IR・決算・アニュアルレポート・CSR・統合報告書翻訳料金

お客さまのご要望に応じてお見積もりいたします。
定期発注のお客さまは特別価格のご案内がございます。
お見積のご依頼、お問い合わせをお待ちしております。

弊社チェッカーに聞く

IR資料の英文チェックで気を付けていることは?

PROFILE

太田 路子

神奈川県出身。大学卒業後コンサルティングファームや監査法人を経てインターブックスに。対応言語は英日、日英。趣味は海外ドラマ鑑賞、料理、旅行。最も良かった旅行先はマルタ島。

株主総会招集通知やアニュアルレポートといったIR資料は、各企業が定期的に作成するものです。それに伴い日本語から英語への翻訳が生じます。

これらの資料のチェックで気をつけていることは①数字の間違いがないこと②固有名詞は粘り強く調査すること③過去の資料をよく読み、形式を揃えることです。
まず、①については皆さまもイメージされるところかと思いますが、企業の財務情報を伝えるというIR資料の性質上、数字は正確でなければいけません。売上高、利益、配当金の額など多くの情報が記載されていますので、間違いの無いように原文と照合するだけではなく、時には自分で数字を計算して確認することもあります。
つぎに②ですが、IR資料にはその企業の役員の経歴が含まれることがあります。役員のお名前の読み方や、役職名・企業名など、企業のオフィシャルサイトの英語版や資料を見るなどして、徹底的に調べます。
最後に③については、冒頭のとおり、IR資料は毎年作成するものなので、ほぼ必ず前年の同じ資料が存在します。そのため自分の判断で今年から新しい訳調で書いてみたり、フォーマットを変えたりしてはいけません。各企業が好む形式を尊重して揃えるようにしています。

IR資料だけではなくどの分野でも言えることですが、お客様の立場になり、ご要望をくみ取るよう心がけています。お客様が過去に作成した訳が間違っていると指摘することもありますが、それと合わせてより良い提案ができるように努めています。IR資料は、お客様との信頼関係ができれば継続してご依頼をいただけますので、取り組みがいがある分野だと思います。