グローバル展開を図る製造メーカーにとって多言語市場に戦略的優位性を保つには、製品の用語管理、翻訳資産の活用が必要になります。また組織内外における企業のアイデンティティの確立やブランディングの強化のために、多言語環境でわかりやすい明確な用語を使用することが必要です。弊社では、ベテランのローカライズチームが、どんなファイル形式でもCATツールを駆使して、DTPまで含めて効率的に対応する方法をご提案します。
ワークフロー
ISO 17100ワークフロー
ISO 17100のワークフローは、制作前のプロセス及び活動、制作プロセス、制作後のプロセスの3つに大別され、プロセスごとにISO 17100の基準に沿った必要要件が定められています。

ISO 17100に基づいた評価
評価に関しても「正確さ(Accuracy)」、「流暢さ(Fluency)」、「用語(Terminology)」、「スタイル(Style)」といった評価軸を設け、正確でより自然な翻訳に仕上がるように心がけています。
製造業・工業製品翻訳サービスメニュー
マニュアルローカリゼーション
オーナーズマニュアル、サービスマニュアル、仕様書などの技術文書類をISO 17100に準拠したフローで、CATツールを用いて言語資産を効率的に運用し、翻訳します。
マーケティング翻訳
プレゼン資料、プレスリリース、WEBサイトなど、より表現力や訴求力が求められるドキュメントに仕上げ、より自然で魅力的な言葉を創造していきます。
eラーニングローカリゼーション
従業員向けトレーニングやテキスト文書、各種映像学習教材など、さまざまなeラーニングテキストを翻訳します。主要なファイルフォーマット、学習プラットフォームに対応します。
ソフトウェアローカリゼーション
ソフトウエアの翻訳は、製品がβ版の段階から、開発と並行して行われることが多いため、その製品のコンセプトなどを理解したうえで、地域の特性も考慮して、ユーザー志向にあった翻訳をおこないます。
オンラインヘルプ翻訳(UI翻訳)
オンラインヘルプファイルやUIの翻訳は翻訳だけでなく、弊社のベテランLL(Language Lead)の管理の元、品質管理のための 各種QAツール や Evaluation(評価)などをおこなっていきます。
特許・法務翻訳
特許文書や法律文書は、独特な言い回しがあり、翻訳にあたっては、用語の知識や文法の係り受けが大変重要になります。用語や言い回しをしっかり押さえながら、ISO 17100に準拠した翻訳フローで論理的な文章に仕上げていきます。
製造業・工業製品翻訳お取り扱い文書
- オーナーズマニュアル
- サービスマニュアル
- 施工マニュアル
- クイックスタートガイド
- 仕様書
- 製品カタログ
- その他技術文書
- UI翻訳
製造業・工業製品翻訳料金
お客さまのご要望に応じてお見積もりいたします。
定期発注のお客さまは特別価格のご案内がございます。
お見積のご依頼、お問い合わせをお待ちしております。
弊社ランゲージリードグループリーダーに聞く
バウングローバル(後にLionbridge)、SDLなどで幅広いポジションを歴任。翻訳者、ランゲージリード、ランゲージアナリスト、プロジェクトマネージャー、テスティングなど様々な部門で、ITをはじめとした大型ローカライズ案件を経験。現在はランゲージリードグループのリーダー。
ランゲージアナリストについて聞かせてください。
グローバル展開を図っている企業の案件などは規模が大きいですから、営業が仕事をとってきたらすぐにオペレーションが始められるわけではなくて、実際にはその手前でいろいろな手続きが必要です。つまり、どう進めるかを具体的につめていくわけです。ランゲージアナリストの役割は、案件をスムーズに回しながらきちんと利益があがるように、プロセスや規則を決めて、実際にオペレーションするスタッフたちをオンボーディングするところまで動かしていきます。こうした立場は、以前はソリューションアーキテクトなどとも呼ばれました。最近はランゲージアナリストやランゲージコンサルタントで定着しています。
ランゲージリード、ランゲージアナリストにおけるポイント、難しさというと。
大型案件や多言語案件では、ステークホルダーが多くなります。利益まで含めた調整はプロジェクトマネージャーの役割ですが、クライアントは言語品質にこそお金を出しているわけですから、言語品質を守りつつ、プロジェクト全体がスムーズに廻るようにスケジュールやプロセスをステークホルダーと具体的に調整して準備するのがランゲージリード、ランゲージアナリストの役割です。当然、納期はあるわけですから、限られた時間やリソースの中で最善・最良の道を見つけなければならない難しさがあります。
ローカライズのツールについて聞かせてください。
初期の時代には、当時の大手企業がそれぞれのツールを使っていましたが、最終的にはマイクロソフトが採用したTradosが一気に主流になっていきました(デスクトップツールの時代)。
現在は、特にクラウドのツールが発達してきていますが、その前に、WorldServer(IdiomをSDLが買収)とライオンブリッジのロゴポート(後にトランスレーションワークスペース)があります。それらがオンラインのツールのはじまりです。どちらも翻訳者自体はオフラインで行うこともできましたが、翻訳メモリや用語集はすべてサーバー側で管理していました。
その後は、MemsourceやmemoQなどが出てきました。そうした第二世代は、オンラインでの使用を前提にしていますが、オフラインツールも用意されています。あるいは完全オンラインのツールもあります。Tradosはオフライン主体のツールですが、編集系の機能が優れていてまだまだ手放せませんが、MemsourceやmemoQなどの第二世代以降のシェアが増えてきているように思います。
社内では、翻訳者のリソース開拓や評価を担当しています。翻訳者に求めるものやアドバイスを。
たとえば、IT系でいうと、翻訳のソースの中にいろいろなタグが入っているのが当たり前で、それらのタグの意味がわからないと翻訳はできません。つまり、原文のなかでのタグの意味を解釈しつつ翻訳しなければならず、一般の翻訳とは違う力が必要なります。また、エンドユーザーマニュアルなどで、“Click xxxx” などの操作説明ばかり出てくるうちは簡単ですが、すこしレベルが上がって管理者マニュアルとか仕様書、設定マニュアルなどになってくると、翻訳力に加えてIT分野の知識を備えていることがごく当たり前の条件になってきます。技術者並みの専門分野を一つ持つと強みになり、応用も広がります。
IT分野以外だと、いかがですか。
ここ数年、テックマーケティングの需要が大きくて、テクノロジーの導入権限をもっている人たち向けのドキュメントの案件が増えています。そこでは、今度は訴求力のある日本語力と技術に関する知識の両方が必要です。そんなふうに2つの要素が必要になると、どうしてもリソースが限定されてきて、その両方を持つ人を探すのが課題になりますね。
CATツール・チェックツール
QAチェックツール(Xbench、QA Distiller) や様々な形式のCATツールを使用して、用語の統一や翻訳効率アップを図ります。
- Xbench
対応ファイルフォーマット
- AsciiDoc
- JSON
- XML
- HTML