- 2025.07.02更新
- 翻訳外注ノウハウ
【伝わる翻訳は原稿から始まる】翻訳用ソーステキスト作成で大切な9つのポイント

「日本語から英語へ」「英語から多言語へ」といった翻訳業務では、元となる文章=ソーステキスト(原文)の品質が、翻訳結果の明瞭さ・正確さに大きく影響します。
なぜなら、翻訳は単なる言葉の置き換えではなく、情報を正確に、文化を超えて伝える作業だからです。
本記事では、翻訳精度を最大限に引き出すために欠かせない、ソーステキスト作成時の9つの重要ポイントを詳しく解説します。
翻訳用ソーステキスト作成の9つのポイント
①文章を簡潔に
- ポイント)一文は40文字以下を目安に、短く明快にする
- 効果)読みやすさと翻訳精度の向上
②正しい語順・文法
- ポイント)主語・述語の対応、句読点の適切な使用に注意する
- 効果)誤訳リスクの低減
③長い名詞の回避
- ポイント)名詞を連続して使用しないようにする
- 効果)誤解・誤読の防止
④用語の統一
- ポイント)同じ用語は統一し、言い換えを避ける
- 効果)翻訳の一貫性とコスト削減
⑤内輪ネタを避ける
- ポイント)方言や比喩、専門分野、文化に依存する表現を控える
- 効果)海外読者への伝わりやすさ向上
⑥数値表記に注意
- ポイント)単位・日付・時刻・通貨などの表記を整理する
- 効果)誤解・再翻訳の防止
⑦代名詞の多用を避ける
- ポイント)「これ」「それ」ではなく、具体名詞で記述する
- 効果)曖昧さの排除
⑧できるだけ能動態にする
- ポイント)「〜される」よりも「〜する」を推奨する
- 効果)メッセージが明確に伝わる
⑨難解な表現を避ける
- ポイント)四字熟語、慣用句、専門カタカナ語の使用は避ける
- 効果)海外読者・翻訳者双方の理解促進
なぜ「原稿の見直し」が重要なのか?
翻訳原稿を新たに書き下ろす(初めから外国語で書き始める)ケースは少なく、多くは「既にある日本語文書を翻訳する」状況です。
しかし、「既にある文書」がそのままで翻訳に適しているとは限りません。
-
複雑な文構造
-
日本独自の表現
-
文脈依存の曖昧な記述
たとえば上記などは翻訳の品質を著しく下げる要因となりますので、翻訳前に原文を見直し、整えることで納期短縮やコスト削減にもつながり、最終的な成果物の品質も飛躍的に向上します。
まとめ|翻訳の品質は、原稿づくりから始まる
良い翻訳を得るには、翻訳者に渡す前の「ソーステキスト」を整えることが最も効果的です。
9つのポイントを意識して原稿を見直せば、翻訳の精度・速度・コストの全てでメリットを得られます。
文章は簡潔ですか?用語は統一されていますか?曖昧な表現や内輪ネタが含まれていませんか?数値・単位・日付は正確ですか?誰が読んでも理解できる内容になっていますか?
インターブックスでは、翻訳前の原稿の確認やアドバイス、スタイルガイド作成支援なども承っております。
契約書、マニュアル、ホームページ、広報資料など、高品質な翻訳を目指すなら、まずはお気軽にご相談ください。
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