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2025.08.05更新
翻訳外注ノウハウ

【プロが解説!】簡体字と繁体字の違いとは?使用地域・特徴・翻訳時の注意点を徹底解説

簡体字と繁体字の違いとは?使用地域・特徴・翻訳時の注意点を徹底解説

「中国語翻訳」とひとことで言っても、実は“簡体字”と“繁体字”という2つの異なる文字体系が存在します。簡体字は画数の少ない簡略化された字、繁体字は伝統的な複雑な字というのが簡単な違いですが、翻訳を依頼する上ではこの違いを正しく理解しておくことが不可欠です。本記事では、それぞれの特徴や使用地域、翻訳での注意点を具体例を交えて解説します。

 

翻訳会社インターブックス

簡体字とは?

簡体字と繁体字の違いとは?使用地域・特徴・翻訳時の注意点を徹底解説簡体字(かんたいじ)は、1956年に中華人民共和国が識字率向上のために導入した画数の少ない漢字です。従来の複雑な漢字を簡略化することで、教育の効率化や印刷物の簡素化が図られました。

使用地域

簡体字は以下の地域・国で主に使用されています:

  • 中国本土(中華人民共和国)

  • シンガポール

  • マレーシア(※一部)

現代中国語の大部分の文書、新聞、教育機関、ビジネス文書も簡体字で書かれています。

繁体字とは?

簡体字と繁体字の違いとは?使用地域・特徴・翻訳時の注意点を徹底解説繁体字(はんたいじ)は、古くから使用されてきた従来の漢字の形で、簡略化される前の字形です。その歴史は古く、秦の始皇帝による小篆の統一(紀元前3世紀)以降の発展系ともいえる伝統的な文字体系です。

使用地域

繁体字は以下の地域・国で現在も広く使用されています:

  • 台湾(中華民国)

  • 香港

  • マカオ

これらの地域では、教育・出版・行政文書のほとんどが繁体字で構成されており、文化的・歴史的アイデンティティの一部としても扱われています。

簡体字と繁体字の違いと使い分け

【2025年版|翻訳業界で注目すべき最新トレンド5選】進化する言語サービスの現在地

代表的な漢字の比較表

意味 繁体字 簡体字
学ぶ

どちらを使うべき?

翻訳対象がどの地域を想定しているかが判断基準となります。

  • 中国本土向け → 簡体字

  • 台湾・香港・マカオ向け → 繁体字

同じ「中国語翻訳」でも、文字体系が異なると意味の通じ方や受け取り方にズレが生じるため、ターゲット地域に合った表記選定が不可欠です。また、フォントやレイアウト設計にも影響があるため、デザインを含む多言語展開では早い段階での文字体系選定が重要になります。

まとめ

【自動翻訳に頼りすぎていませんか?】人間の専門性が必要な理由と、見落とされがちなリスク

簡体字と繁体字の違いは「文字の簡略化」にあります。

  • 簡体字:画数が少なく、現代中国(本土)で使われる

  • 繁体字:昔ながらの複雑な形で、台湾・香港・マカオで使用

中国語翻訳を成功させるには、ターゲット地域の文字体系を見極めたうえで、適切な翻訳パートナーを選ぶことが不可欠です。


「中国語(大陸式簡体字)翻訳サービス」について、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

「台湾語(香港・台湾式繁体字)翻訳サービス」について、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください


 

インターブックスでは、簡体字・繁体字の両方に対応したプロ翻訳者が在籍しており、地域ごとのニュアンスも踏まえた高品質な翻訳をご提供しています。

中国語翻訳をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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