- 2025.06.25更新
- 翻訳外注ノウハウ
【翻訳外注フロー構築ガイド】翻訳を”ときどき”外注する人向け

業務の中で「ときどき翻訳が必要になる」場面に直面する機会は少なくないと思いますが、そのたびに「どう依頼すればよかったか」「前回はどこに頼んだっけ?」と、毎回ゼロから対応し始めていませんか?
そんな場当たり的な対応を繰り返していると、「適切な翻訳品質を得られない」「手間がかかる割に成果が不透明」「コストや納期が毎回読めない」といった問題に対面することになります。
「ときどき翻訳」が発生する立場の人こそ、翻訳外注の“仕組み”を一度見直し、構築しておくことが重要なのです。
翻訳対応を一新するための3ステップ
「翻訳外注フローを構築する」といっても、それは決して大げさな作業ではありません。以下の3ステップを踏むだけでも、大きな変化を生みます。
1. 社内にある「翻訳資産」を洗い出す
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過去に翻訳された資料(パンフレット、WEBページ、契約書など)
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社内に残っている用語集や翻訳メモ
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前任者や他部署が使った翻訳会社の情報
これらはすべて貴重な「翻訳資産」です。使い回すだけでも、品質の安定化や費用削減につながるヒントになります。
2. ポリシーを持って翻訳会社を選ぶ
翻訳外注の選定では、次のような視点が欠かせません:
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翻訳の目的(社内共有用か、外部発信用か)
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優先する条件(品質/納期/コスト)
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見積もり時の説明のわかりやすさや誠実さ
候補の翻訳会社には、目的・予算・期待品質を正直に伝えましょう。その対応内容が、信頼できる外注先かどうかを見極める判断材料になります。
3. 結果を必ず記録・共有する
翻訳を外注したあとは、「翻訳の出来」「社内評価」「納品スピード」などを記録し、以下の情報とともに社内で共有しましょう。
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翻訳会社名・担当者・連絡先
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見積・納期・納品物・修正履歴
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担当者コメントや評価メモ
この記録が蓄積されれば、次回以降の対応がスピーディかつ高精度になります。
翻訳対象ごとに対応を変えるのが鍵
翻訳対象の種類によっては、外注方法や必要な品質レベルが異なります。
翻訳対象 | おすすめの対応方法 |
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利用規約・IR・社長メッセージ | 高品質なプロ翻訳者に依頼 |
製品スペック・SNS投稿 | 機械翻訳やポストエディットで対応可能 |
契約書 | 専門性のある機械翻訳+レビューがおすすめ |
広報資料・プレスリリース | トーン・ブランド整合性の高い翻訳が必要 |
翻訳はすべて同じ対応をすれば良いわけではありません。適材適所で手法を使い分けることで、成果と効率の両立が実現します。
翻訳会社に「相談する」ことも最適化の近道
翻訳外注先に対して、「自社はこのような目的で翻訳を使っていて、悩みはこれ」と素直に伝え、相談してみることも有効です。
良い翻訳会社は、業界の知見やツール活用の可能性など、課題解決に向けた具体的提案をしてくれます。
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単なる翻訳実務ではなく、ビジネス成果を見据えた提案があるか?
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誠実な対応か?
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柔軟かつスピーディに対応してくれるか?
これらを見極めるだけでも、良質なパートナーを見つける手がかりになります。
まとめ:翻訳は「やっつけ作業」では成果につながらない
翻訳は、あなたの会社のブランドや発信内容を他言語で表現する重要な業務です。ときどきしか発生しない業務だからこそ、毎回の対応を資産化し、次に活かす仕組みをつくることが、成果と効率の両立に直結します。
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社内にある翻訳資産を活かす
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目的に応じて翻訳会社を選ぶ
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記録を残してノウハウを共有する
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必要なら翻訳会社に相談する
これらを踏まえた体制づくりが、一歩先の翻訳対応につながります。
インターブックスでは、翻訳目的・成果・対象言語に合わせて、最適な翻訳方法やツール活用の提案を無料で行っております。「翻訳しなければならないが、どうすれば良いかわからない」と思われたら、まずはお気軽にご相談ください。
外国語対応でお困りですか? どうぞお気軽にお問い合わせください。
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