- 2025.05.13更新
- 翻訳外注ノウハウ
【高品質な翻訳を実現する】6つの重要ポイントと見落とされがちな注意点

「翻訳ができていれば、それで十分」――そんな感覚で翻訳を外注していませんか?ビジネスのグローバル化が進む今、翻訳は単なる言語の置き換えではなく、読者の心をつかみ、ブランドの信頼を守るための重要なコミュニケーション手段です。
本記事では、翻訳の品質を左右する6つの要因を具体例や比較表とともに詳しく解説し、適切な翻訳パートナー選びや原稿準備のヒントをお届けします。
誰が読むのかを意識する
読み手の特性に応じて、翻訳のスタイルや語彙選択を調整することが重要です。
読み手 | 例 | 翻訳のポイント |
---|---|---|
社外のネイティブ | 海外企業との契約書、現地マニュアル | 正確性+自然なネイティブ表現 |
社内の非ネイティブ | 外国人社員向け社内文書 | 平易で分かりやすい表現 |
評価者(チェック担当) | 上司、パートナー企業など | 校正基準や文体の指示共有が重要 |
使用地域と言語バリエーションを把握する
同じ言語でも地域によって表記や語彙が異なるため、対象読者の居住地域を明確にします。
文体・訳調の選定
「ですます調」か「である調」か、あるいは格調高い表現か、文書の用途に応じて使い分けるべきです。
項目 | 種類 | 備考 |
---|---|---|
文体(日本語) | ですます調/である調 | 読みやすさ vs. 公式感の違い |
英語 | 米国式/英国式 | どちらを使うか要確認 |
訳調 | 平易/事務的/格調高い | 読者に応じた文調設定が重要 |
翻訳スタイルと整合性
表記スタイルやレイアウトを統一することで、翻訳の信頼性と可読性が向上します。
例:スタイルの統一が必要な項目
-
数字の表記(半角/全角)
-
漢字の使用基準
-
句読点やかぎ括弧の使い方
-
フォントサイズ、行間
スタイル参考
用語集・スタイルシートの活用
一貫した訳語の使用や表現の統一には、用語集やスタイルシートの整備が有効です。
活用ツール | 目的 | 効果 |
---|---|---|
用語集(対訳表) | 専門用語の統一 | 品質向上・工数削減 |
スタイルシート | 文体や記号の統一 | 校正負荷の軽減 |
レイアウト(DTP)も品質の一部
レイアウト調整が必要な文書では、翻訳と同時にDTP対応可能な外注先を選ぶと安心です。
要素 | 注意点 | 補足 |
---|---|---|
改行位置 | 単語切りに注意 | 英語以外は特に要注意 |
図表との整合性 | 表番号、キャプションの訳も必要 | DTP経験のある翻訳会社が理想 |
出力形式 | AI/PDFなどに対応 | 文字化け対策としてアウトライン化推奨 |
まとめ
翻訳の品質を左右するのは、翻訳文そのものだけではありません。文体・語彙・レイアウトといった細部まで配慮された翻訳こそが、相手の信頼を獲得し、ビジネス成果につながります。目的に応じた翻訳の精度を担保するためにも、外注時には十分な情報共有と準備が不可欠です。翻訳品質にこだわりたい方は、ぜひ当社にご相談ください。
外国語対応でお困りですか? どうぞお気軽にお問い合わせください。
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