2025.09.29
翻訳外注ノウハウ

【プロが解説!】外国語教材・研修資料の翻訳とは?対応分野・料金相場・依頼のコツ

外国語教材・研修資料の翻訳とは?

「グローバルビジネスの拡大、外国人従業員の採用増加、海外現地法人との連携強化」こうした流れの中で、外国語教材や研修資料の翻訳ニーズがかつてないほど高まっており、「英語圏以外のスタッフにも理解してほしい」「社内の研修動画を多言語で展開したい」「海外の教育機関に教材を提供したい」など、目的も形式も多様化しています。

しかし、教育・研修コンテンツの翻訳には、専門知識だけでなく、受講者の理解度や学習環境への配慮、さらには文化的な背景をふまえた最適な表現が求められます。

本記事では、外国語教材・研修資料の翻訳について、対応分野、料金相場、依頼時のポイント、信頼できる翻訳会社の選び方までを、翻訳会社のマーケティング担当の視点で詳しく解説します。

 

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外国語教材・研修資料の翻訳とは?

外国語教材・研修資料の翻訳とは?対応分野・料金相場・依頼のコツ

「外国語教材」や「研修資料」の翻訳とは、教育や訓練を目的とした各種コンテンツを受講者の言語に合わせて翻訳・ローカライズする業務です。特徴や求められる翻訳スキルは次のとおりです。

理解しやすく、自然な表現

翻訳文が難解だと、学習効率が下がります。平易で明確な文章構成が必須です。

図表・動画・スライドとの連携

スライドや教材のレイアウトを保ったまま翻訳する必要がある場合も多く、DTPや字幕対応スキルが求められます。

用語の統一と専門性の担保

IT、製造、医療などの分野では、専門用語の正確性が重要。用語集管理や翻訳メモリ(TM)の活用が有効です。

多様な形式への対応

PDF、PowerPoint、Word、動画字幕、音声原稿など、フォーマットも多様です。

対応分野:どんな教材・資料が翻訳対象になるのか

マニュアル・取扱説明書・仕様書の翻訳とは?対応分野・料金相場・依頼のコツ

外国語教材・研修資料の翻訳ニーズは、企業・教育機関・行政など、さまざまな分野で発生しています。主な対応例は次のとおりです。

社内研修用テキスト

安全教育、コンプライアンス、業務マニュアル。簡潔で誤解のない表現が必要。

スライド資料(PPTなど)

社内プレゼン、eラーニング用。文字数とレイアウトのバランスが重要。

教育機関の教材

学習参考書、指導要領、練習問題集。正確性と学習者目線が不可欠。

eラーニング動画の字幕・音声

自動再生に合わせた翻訳とタイムコード調整が必要。

技術研修資料(IT・製造)

専門用語と操作フローの正確な翻訳が求められる。

多言語マニュアル教材

海外法人・海外工場での導入教育。翻訳精度+レイアウト保持が鍵。

翻訳料金の相場と費用の内訳

料金相場

翻訳料金は、原文言語・翻訳対象言語・分量・専門性・納期などによって異なります。一般的な単価と、追加費用となる可能性のある項目を紹介します。

翻訳単価の目安(日本語→外国語)

言語系統 単価(1文字あたり) 備考
英語 18~30円 一般的な教材・ビジネス資料向け
中国語・韓国語 20~35円 レイアウト崩れへの対応が必要なことも
欧州言語(独・仏など) 22~38円 教育機関・技術研修資料でのニーズが高い
中東・アジア言語 25~45円 翻訳リソース確保が難しく、割高になる傾向あり

※外国語→日本語は、ワード単価で25~50円程度が一般的です。

追加費用が発生するケース

  • スライド・PDF等のDTP対応:5,000円~/ページ

  • 字幕・音声吹替え翻訳:分単位または秒単位での計算(例:1分あたり3,000円~)

  • 多言語同時展開:プロジェクト管理費が発生する場合あり

外国語教材・研修資料翻訳の依頼時のコツ

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1. 原稿の編集可能データを用意する

WordやPowerPoint、Excelなど、編集可能な形式で提出することで、翻訳コストと納期が圧縮できます。PDFしかない場合は、編集作業費が追加されることがあります。

2. 対象読者を明確に伝える

「現場作業員向け」「管理職向け」「中学生向け」など、読者の前提知識やリテラシーに応じた文体・語彙の調整が必要です。

3. 用語集や参考資料を共有する

既存の社内用語集、過去の翻訳事例、図表などがあれば、表記のブレを防ぎ、翻訳の品質が大幅に向上します。

4. 複数言語展開の場合は工程を一本化する

同じ資料を複数言語で翻訳する場合は、同一の翻訳会社に一括依頼すると、スケジュール管理やトーン統一がしやすくなります。

5. 翻訳+DTP+字幕の一括対応を選ぶと便利

コンテンツが多様な場合、翻訳から字幕作成、音声対応、レイアウト調整までワンストップで対応できる会社を選ぶと安心です。

翻訳会社選びで確認すべきポイント

チェックポイント

教材・研修資料の実績

どの業種・分野で翻訳実績があるか(例:製造業、IT企業、大学など)

DTP・動画字幕対応力

PowerPoint、InDesign、SRTファイル対応の可否

用語管理・TM活用

CATツールの使用、用語集の構築・運用体制

セキュリティ体制

NDA締結、社内体制、ISMS認証の有無

ネイティブチェック体制

学習者視点での言い回しチェックが可能か

多言語同時対応の柔軟性

複数言語への一括対応経験があるか

 

まとめ:教材・研修資料の翻訳は、伝わる表現と実用性が鍵

【完全保存版】翻訳を外注するときに絶対にすべき10のこと

外国語教材・研修資料の翻訳は、「わかりやすさ」「誤解のなさ」「現地文化への配慮」が求められる非常に実用的かつ重要なプロセスです。受講者が「理解できる」だけでなく、「使える」表現を提供できるかどうかが翻訳品質を左右します。

DTP・字幕・多言語展開といった要素も絡む複合的なプロジェクトだからこそ、豊富な経験を持つ翻訳会社への依頼が安心です。

社内教育のグローバル化や海外展開を円滑に進めるために、今こそ“伝わる翻訳”を意識して、信頼できるパートナーを見つけましょう。

 


「外国語教材、研修資料翻訳」について、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

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