- 2025.09.01
- 翻訳外注ノウハウ
【プロが解説!】ウェブサイト・ホームページの翻訳とは?対応分野・料金相場・依頼のコツ

ビジネスのグローバル化やインバウンド需要の高まりにより、企業のウェブサイトやホームページを多言語化するケースが急増しています。
しかし一方で、「機械翻訳では不自然」「翻訳はできたが集客につながらない」「海外ユーザーにうまく刺さらない」といった課題も頻出しています。
ウェブサイトの翻訳は、単なる言語の置き換えではなく、現地ユーザーの検索行動や文化的背景を考慮した“ローカライズ”の視点が不可欠です。
本記事では、ウェブサイト・ホームページ翻訳の基本から、対応分野、料金相場、失敗しない依頼のコツまで、翻訳会社のプロの視点で詳しく解説します。
ウェブサイト・ホームページ翻訳とは?
ウェブサイト翻訳とは、企業やサービスの公式ホームページに掲載されているテキスト・コンテンツを、他言語で読めるようにする作業です。
翻訳だけでは成果が出ない理由
-
文化的背景の違いによる“読まれ方”の差
-
現地での検索キーワードとのズレ
-
トンマナ(語調・ブランドトーン)の未調整
-
ボタン表記やレイアウトとの整合性が取れていない
これらの問題をクリアするには、「翻訳+ローカライズ+SEO対応」の3軸を押さえる必要があります。
ウェブサイト翻訳の主な対応分野
翻訳対象となるページやコンテンツは、企業によって多岐にわたります。以下に主な対応例を示します。
対象ページ・コンテンツ | 特徴・注意点 |
---|---|
トップページ | ブランドイメージやキャッチコピーを現地語に最適化する必要あり |
会社案内 | 企業理念やビジョンを正確かつ魅力的に伝える翻訳が求められる |
商品・サービス紹介 | スペックや機能だけでなく、ベネフィットの訴求翻訳がカギ |
お問い合わせページ | ユーザー導線を意識したボタン・表記の調整が必要 |
採用情報ページ | 現地の雇用慣習や候補者の関心に合わせた情報提供が効果的 |
ニュース・ブログ | 頻繁に更新されるため、継続的な翻訳対応が前提となる |
利用規約・プライバシーポリシー | 法的正確性と現地法への対応が必要な専門文書 |
ウェブサイト翻訳の料金相場
料金は翻訳言語、分量、専門性、納期、CMS対応の有無などにより変動します。一般的な目安は以下のとおりです。
翻訳料金の目安(日本語 → 外国語)
言語 | 目安単価(1文字あたり) | 特徴 |
---|---|---|
英語 | 18~30円 | ボリュームが多いためコスト計算がしやすい |
中国語・韓国語 | 20~35円 | レイアウト調整や文字制限も考慮が必要 |
フランス語・ドイツ語 | 22~38円 | 欧州市場向けの場合、表現トーンに注意 |
東南アジア・中東系言語 | 25~45円 | 書記体系の違いや文化差が大きく、調整に工数がかかる |
※CMSに直接入力・反映する作業やHTMLタグの保持、DTP対応などがある場合、別途費用が発生します。
ウェブサイト翻訳の進め方と依頼時のコツ
1. 対象ページと目的を明確にする
「企業紹介ページだけでよいのか」「採用や商品紹介ページも必要か」など、翻訳の範囲を明確にしましょう。
また、現地での問い合わせ増加・ブランド認知拡大・採用強化など、目的によって表現方法も変わります。
2. 現地SEOを意識する
Googleだけでなく、Baidu(中国)やNaver(韓国)など、検索エンジンの違いも考慮する必要があります。
翻訳者には、現地で実際に検索されているキーワードを理解した人材が求められます。
3. デザイン・レイアウト調整もセットで考える
言語によって文字量が増減するため、ボタン幅、改行、メニュー構造などの調整が必要になることも。
翻訳だけでなく、DTP・コーディングと連携できる翻訳会社がおすすめです。
4. トーン&マナーの統一
複数言語に展開する場合でも、ブランドイメージの一貫性を保つことが大切です。トーンガイドや用語集の整備・共有が成功のカギを握ります。
5. 更新頻度・運用体制を見据える
Webサイトは更新が前提です。新着情報や商品情報を追加するたびに、翻訳体制が機能する仕組み(翻訳メモリ、用語統一、翻訳者アサインなど)を整備しましょう。
信頼できる翻訳会社を選ぶポイント
ウェブサイト翻訳は見た目の完成度だけでなく、成果(CV・滞在時間・検索流入)に直結するため、パートナー選びは極めて重要です。
チェックポイント | 理由 |
---|---|
Web翻訳の専門実績 | 実績数や対応ページ例が明示されているか |
SEOやマーケティング知識 | 単なる直訳でなく、検索キーワードや訴求意図を理解しているか |
CMS・HTML対応力 | WordPressやWixなどCMSに直接対応可能か |
多言語展開の経験 | 多言語同時進行プロジェクトのマネジメント実績があるか |
翻訳後のネイティブチェック | 自然な表現になっているか、現地ユーザーの目線で確認されているか |
セキュリティ対応 | Webサイトの原稿や構成情報を安全に取り扱える体制が整っているか |
まとめ:ウェブサイト翻訳は「翻訳」+「ローカライズ」+「運用設計」
ウェブサイトやホームページの翻訳は、ただの言語変換ではなく、現地のユーザーに「伝わる」「検索される」「共感される」ことを前提とした多角的な対応が必要です。
成果につながる翻訳を実現するには、翻訳会社に「マーケティング理解・SEO知識・Web構築知識・翻訳品質」のすべてが求められます。
海外市場への第一歩として、自社の顔とも言えるウェブサイトの翻訳品質に、ぜひこだわってみてください。信頼できる翻訳パートナーとともに、多言語での情報発信を成功させましょう。
「ウェブサイト・ホームページ翻訳」について、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
「マーケティング・EC・流通翻訳」について、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
外国語対応でお困りですか? どうぞお気軽にお問い合わせください。
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