- 2025.07.02更新
- 翻訳外注ノウハウ
【納品された翻訳の品質に不満があるとき】見直し・修正・再依頼の5つの対処法

翻訳会社や翻訳者に依頼した翻訳が「思っていた品質と違った…」という経験は、決して珍しくありません。特に初めて外注した場合や、急ぎで依頼した場合に多く見られます。
本記事では、納品された翻訳の品質に不満を感じた際に取るべき5つの対処法を紹介するとともに、再発防止につながる実践的なアドバイスもお届けします。
翻訳の修正を依頼する
まず最初に行うべきは、翻訳者または翻訳会社に具体的な修正を依頼することです。単なる「不満」ではなく、次のように伝えるとスムーズです。
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どの点が不十分か(例:誤訳、不自然な表現)
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どのように修正してほしいか(例:トーン調整、専門用語統一)
翻訳はオーダーメイド。最初から完璧を求めるのではなく、「修正前提」での協業と捉えるのが合理的です。優良な翻訳会社は、誠実な姿勢で修正対応し、改善を重ねるパートナーとなります。
参考資料や背景情報を提供する
納品後に問題が発覚した場合でも、翻訳者側にとっての「材料不足」が原因であることがあります。以下のような資料を追加で提供することで、翻訳品質は大きく向上します。
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過去の翻訳文例
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専門用語集・社内用語リスト
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翻訳の目的・読者層情報
このときは、「当初提供できず申し訳ない」という姿勢が大切。相手の納得を得られれば、追加費用なしで修正してくれるケースも多くあります。
翻訳方法を見直す(機械翻訳→人間翻訳など)
翻訳品質の問題は「翻訳方法の選択ミス」に起因することもあります。
自動翻訳(機械翻訳)
- 特徴)速い・安いが精度に課題あり
- 向いている用途)情報収集、社内メモなど
ポストエディット(MTPE)
- 特徴)翻訳の手直しによって品質向上
- 向いている用途)中精度でよい公開資料など
人間翻訳(プロ翻訳者)
- 特徴)精度・表現力ともに高い
- 向いている用途)契約書・広報資料など重要文書
用途に合わない翻訳方法を選んでしまっていた場合は、あらためて人間翻訳でやり直すのがベストです。
別の翻訳会社・翻訳者に修正を依頼する
修正依頼が通らない、対応が悪い場合は、他の翻訳者または翻訳会社に「修正のみ」依頼することも可能です。ただし、次の点に注意しましょう:
-
元の翻訳内容により、修正より再翻訳が早い場合もある
-
「助けてほしい」という正直なスタンスで依頼すること
-
翻訳者にとって気持ちよく仕事をしてもらう配慮が大切
品質重視の会社ほど、最初から誠実なやり取りを歓迎します。
原因を明確にして再発防止する
翻訳に不満が出た原因を振り返り、今後に活かしましょう。次のような見落としがなかったかをチェックしてください:
価格だけで選んでいないか?
品質実績を重視して選定を
納期に無理がなかったか?
翻訳の難易度と期間を見極めて発注
情報提供は十分だったか?
用語集・背景情報を準備する
翻訳の目的・用途を明確に伝えたか?
想定読者と用途を最初に伝える
翻訳品質の多くは「依頼時点の準備と判断」で決まります。原因を見極め、同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。
まとめ|翻訳トラブルは“最初の一歩”がカギ
翻訳に不満を感じたとき、重要なのは「感情的に切り捨てる」のではなく、具体的な対応を冷静に行うことです。以下の対処を段階的に検討しましょう:
-
修正を依頼する
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情報や資料を追加提供する
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翻訳方法を見直す
-
他の翻訳会社に再依頼する
-
原因を明確にして再発防止する
インターブックスでは、こうした翻訳トラブルにも真摯に対応し、お客様との対話を重視した改善提案を行っております。翻訳の品質や方法にお悩みがある場合は、ぜひ一度ご相談ください。
外国語対応でお困りですか? どうぞお気軽にお問い合わせください。
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