2024.01.15
翻訳外注ノウハウ

翻訳外注ノウハウ【初級編】はじめて翻訳に対応する人は…

翻訳外注ノウハウ【初級編】はじめて翻訳に対応する人は…

翻訳を外注するときに役立つヒントをお伝えしている本コラム。今回は「初めて翻訳しなければならなくなった」人のための内容です。内容に沿って判断しながら、成果につながる翻訳方法を見つけてください。

「自分で翻訳するのか」「誰かに翻訳を頼むのか」を決める

「翻訳しなければならない」という事態に陥ったとき、まず最初に判断すべきは「自分でするのか?他人に頼むのか?」です。ホームぺージ、契約書、取扱説明書、パンフレット、チラシ、プレゼン資料、論文など翻訳が必要な文書が何であろうと、その内容にもっとも精通しているのはおそらくあなた自身です。なぜなら、「翻訳しなければならない」はたいてい業務上必要な文書、つまり普段からあなたが関わっている業界、分野に関する文書で必要になることがほとんどだからです。

だからもしあなたに十分な外国語能力があるのであれば、自分で翻訳してしまうのがコスト面でも翻訳の品質面でも最善です。しかし十分な外国語能力があっても多忙だったり、逆に外国語能力が不十分な場合は誰かに頼まざるを得ないでしょう。近くにそんな便利な人が居る場合はお願いして謝礼程度をお渡しするのが良いと思いますが、もし居ないときは他の方法を考える必要があります。

尚、「自分で翻訳する場合」は自動翻訳(機械翻訳)の活用も検討してみてください。Google翻訳DeepLなど最近の自動翻訳(機械翻訳)の精度向上には目を見張るものがあります。自分で翻訳することも考えているということは、それだけの外国語能力があるか、少なくとも自動翻訳(機械翻訳)した結果の良し悪しは判断できるのだと思いますので、自動翻訳(機械翻訳)を有効活用することで、低コストで効率的な翻訳を自分ひとりでできるようになります。

翻訳の「品質をどう担保するのか」考える

文章は書く人によって結果が変わります。「作文が上手、作文が下手」と言えばわかり易いかもしれませんが、同じことについて書かれた文章であっても読者の心に響くものとそうでないものがあります。翻訳も同じです。ゼロから1を生み出す「作文」とは異なり、翻訳の場合は「その元になる文章」がありますが、ただそれを忠実に、正確に、翻訳さえすれば読者の心に響くかというとそうではありません。

また、翻訳の仕上がり(翻訳品質)つまり「翻訳した結果」は、「そもそも何のために翻訳する(した)のか?」という目的に直接的な影響を与えます。言い換えると、「翻訳の仕上がり(品質)が良くないと期待した成果につながらない」ため、翻訳スキルが不十分な人が翻訳すると残念な結果になる可能性が高くなるということです。

「もしあなたに十分な外国語能力があるのであれば、自分で翻訳するのがコスト的も翻訳の品質的にも最善であることは間違いない」と先ほど述べましたが、「作文」についてはどうでしょうか。元の文章通り、でなく元の文章以上に魅力的かつ、対象国の文化的、歴史的背景や習慣を念頭に、読み手の心に響くような翻訳ができるだろうか?自分で翻訳するときはそんなことも考える必要があります。

尚、自動翻訳(機械翻訳)は「機械的に言語転換するツール」ですので、その結果にクリエイティビティを求めるのは難しいのが実情です。高い精度を誇る自動翻訳(機械翻訳)なら「元の文章の意図が正しく伝わる」程度の翻訳をすることはできますが、2022年1月現在の自動翻訳(機械翻訳)はまだ誤訳(誤った翻訳)や訳漏れ(翻訳し忘れ)、重複(同じ翻訳が繰り返される)といったエラーがときどき発生するので、完全に信頼できるまでには残念ながら至っていません。

また、自動翻訳(機械翻訳)は「その元となる文章の質(日本語から英語に翻訳する場合は元の日本語文章の質)」が大きく影響します。つまり、元の文章が低品質だと良い翻訳はできないということです。日本語の文章は主語が割愛されていたり、曖昧な表現が使われている場合が多いものです。よって自動翻訳(機械翻訳)を使う場合は、まず元の文章の品質を上げることが翻訳品質を上げることに繋がるのです(これをプレエディットといいます)

誰かに翻訳を頼むときは、「誰に頼むのか」を考える

自分で翻訳するか、自動翻訳(機械翻訳)を使って翻訳する以外の手段で翻訳する場合は、「誰かに翻訳を頼む」ことになります。外国語が堪能な知人が周囲に居る場合はその人に頼んでみても良いですが、ランサーズクラウドワークスココナラなどクラウドソーシングサービスの登場により「誰か翻訳できる人」はわりと見つけやすくなりました。また、翻訳会社が提供する訳すgengoConyacTRANSMARTといった翻訳専門のクラウドソーシングサービスもいくつかあり、24時間365日低コストで気軽に利用することができます。

さらに、翻訳の受託を専門とする翻訳会社も星の数ほどあります(当社もそのうちのひとつです)。これほど選択肢が多いと翻訳を「誰に頼むか」迷うと思いますが、ポイントは次の三つです。これら三つのなかで優先順位を決め、譲れる部分とそうでない部分を明確にした上で翻訳を「誰に頼むか」を決めましょう。

  1. コスト(翻訳料金)
  2. 品質(翻訳の仕上がり、精度)
  3. 納期(翻訳にかかる時間)

翻訳以外のあらゆる商品、サービスも同様ですが、残念ながら「最高品質で最低コスト」を実現できる翻訳はありません。翻訳の品質とコストは正比例するものであり、翻訳の品質と納期は反比例するものなのです。

コストを優先する場合は前述のクラウドソーシングサービスが最適ですが、一人の翻訳者が翻訳したものがそのまま納品されるので翻訳の品質がばらつく可能性あります。また、マッチングした翻訳者が経験、実績ともに豊富な実力のある方であれば良い翻訳を期待できますが、そうでない場合もあるので注意が必要です。

翻訳会社が展開する翻訳専門のクラウドソーシングサービスは、登録の際に厳しいテストを課しているので一般的なクラウドソーシングサービスと比較すると相対的に翻訳者のレベルが高いものですが、その分だけコストは上がり、また、一人の翻訳者が翻訳したものがそのまま納品される点は同じです。

翻訳の受託を専門とする翻訳会社は通常、翻訳者が翻訳したものを別の翻訳者がチェック(校閲、校正)して納品するので、品質管理体制がしっかりしていて翻訳の品質面ではもっとも安心できる翻訳の依頼先ですが、その分だけ当然コストは上がります。翻訳会社に問い合わせた際や翻訳料金の見積もりを依頼した際の営業や制作スタッフからのさまざまな情報提供やアドバイスが期待できることを踏まえると、これは致し方ないことだと思います。

コストを優先するならクラウドソーシングサービス品質を問うなら翻訳会社、というのがもっとも単純な判断方法ですが、前項「翻訳の仕上がり(品質)をどう担保するのか考える」で述べたとおり、「そもそも何のために翻訳する(した)のか?」という当初の目的を念頭に選ぶことが重要です。

コスト(見積もり料金の安さ)で翻訳依頼先を選び、翻訳の品質が期待したものとは違い、また新たな翻訳依頼先を探す、といった「翻訳会社渡り鳥」になるお客様は案外多いものです。注意して翻訳依頼先を選ぶようにしましょう。

最後に

翻訳でもっとも厄介なのは、工業規格のような一定の評価基準がないことです。同じ翻訳でもある人からは最高の評価を得、別の人からはやり直しを命じられることもよくあるのです。なぜなら、翻訳はクリエイティブな作文という作業であり、それは読み手であるお客様の嗜好によって好き嫌い、つまり評価が大きく分かれるものだからです。

翻訳しなければならない事態にはじめて陥った方が、このことを知らずにコストだけを基準に誰に翻訳してもらうかを決めてしまうのは致し方ありません。しかし繰り返しますが、コストだけを判断基準にすると失敗する可能性が高くなります大事なのはコスト、品質、納期、なかでも特にコストと品質のバランスということだけは忘れずにいてください。

軽自動車と同じ価格で売っている高級車にはなんらかの疑問を持つことと同じように、「最高品質で最低価格」の翻訳(を謳う業者)には必ず何らかの裏があるものです。当社では誰に翻訳を頼むべきか、といったご相談にも無料で応じています。どうぞお気軽にお問い合わせください(翻訳の目的や期待する成果など、その内容によって当社以外の方法や業者もお勧めしますのでご安心ください)。

まとめ

以上、「翻訳外注ノウハウ【初級編】はじめて翻訳に対応する人は…」でしたがいかがでしたでしょうか。

当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージ契約書取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界85か国語で行います。

高い品質が求められる外国語対応や翻訳についてもしお困りでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

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