2025.05.13更新
翻訳外注ノウハウ

翻訳外注を成功に導く「5W1H+α」徹底解説:伝えるべき7つの情報とは?

【翻訳を外注するときに】伝えるべき5W1H+α

翻訳を外注する際、「まず見積もりを取る」「安いところに依頼する」といった即断的なアプローチは、納品後のトラブルや品質への不満につながることも少なくありません。翻訳依頼をスムーズかつ確実に成功させるためには、「何を、なぜ、いつまでに、どこで、誰に向けて、どのように」といった基本的な情報を正確に整理・共有することが不可欠です。これはビジネスでも使われる「5W1H(六何の法則)」が翻訳にも有効であることを意味します。さらに、依頼先の選定=“+α”という視点も加えることで、翻訳の成果が格段に向上します。

ここでは、翻訳会社の視点から「翻訳を依頼する前に必ず伝えるべき7つのポイント(5W1H+α)」をわかりやすく解説します。

WHAT(何を翻訳するのか)

まず重要なのは、「翻訳対象となる文書の種類と目的」です。

契約書、マニュアル、Webサイト、プレスリリースなど、対象の文書によって求められる翻訳スキルや専門知識、納期、費用は大きく異なります。

また、「読んでどうしてほしいのか」「どの情報が重要なのか」「全訳が必要なのか、一部翻訳で良いのか」といった背景情報や要件の共有が、翻訳品質の明暗を分けます。

WHY(なぜ翻訳するのか)

翻訳の目的が明確でなければ、伝えたい意図がズレるリスクがあります。

たとえば、

  • 海外販路の開拓

  • 多言語対応の製品展開

  • 外国人顧客への情報提供

  • 社内の多国籍チームとの共有

といった目的を正確に伝えることで、翻訳者は意図を汲み取った表現や語調を選ぶことができます。

WHEN(いつまでに必要か)

翻訳には以下のような工程があります。

  • 見積もり取得・検討

  • 翻訳者の手配

  • 翻訳・レビュー

  • 最終納品・検収

よって納品希望日から逆算し、余裕のあるスケジュール設定が重要です。また、納品後の使用日程(印刷日、公開日など)も共有しておくと、予期せぬ遅延を防ぐことができます。

HOW(どのような手段で翻訳するか)

翻訳方法にはさまざまな選択肢があります。

  • 自分で翻訳

  • 社内スタッフに依頼

  • 無料ツール(Google翻訳など)

  • プロ翻訳者や翻訳会社に外注

用途や重要性によって選ぶべき手段は異なります。品質が求められる文書や対外的に使用する資料の場合は、専門分野に強い翻訳会社への依頼が最適です。

WHERE(どこで使うのか)

「翻訳文書がどこで・どのように使われるか」も非常に重要です。

  • 国や地域(英語でもアメリカかイギリスかなど)

  • メディア(Web、印刷物、動画、アプリ)

  • 配布量・掲載期間

用途や使用環境を考慮した翻訳が求められるため、想定利用シーンの明示が翻訳精度に大きく影響します。

WHO(誰が読むのか)

想定読者を明確にすることで、語調・専門用語の使用レベルが調整されます。

  • 国籍、言語スキル、職業、役職

  • 業界知識の有無

  • 一般消費者向けか、専門家向けか

たとえば「社内向けの翻訳」と「顧客向けの翻訳」では、訳文に求められるニュアンスはまったく異なります。

+α:WITH WHOM(誰に頼むのか)

最終的な成果物の品質は、誰に翻訳を依頼するか=翻訳パートナー選びに大きく左右されます。翻訳会社にはそれぞれ得意分野や対応言語、品質管理体制があります。そのため、5W1Hの情報を的確に伝えた上で、複数社を比較しながら最適な依頼先を見極めることが重要です。

まとめ:翻訳依頼を成功させるために

翻訳外注で成果を出すには、単に「文書を訳す」だけでは不十分です。依頼主自身が5W1H+αの情報を整理し、正確に伝えることで、翻訳会社は目的に沿った品質の高い翻訳を提供することができます。

インターブックスでは、契約書、Webサイト、技術資料、ゲームローカライズなど多岐にわたる分野で、専門分野に精通したプロ翻訳者による85言語対応の高品質翻訳を提供しています。ビジネス成果につながる翻訳をご希望の方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

外国語対応でお困りですか? どうぞお気軽にお問い合わせください。

無料ご相談・お問い合わせフォーム

関連記事