- 2025.05.13更新
- 翻訳外注ノウハウ
【完全保存版】翻訳を外注するときに絶対にすべき10のこと

海外企業とのやりとりや外国語文書の対応が必要になる場面は、突然やってくるものです。契約書、製品マニュアル、ビジネスメール、報告書など、正確な翻訳が求められる文書においては、翻訳品質がそのまま信頼や成果に直結します。しかし、「とりあえず検索して一番安い業者に依頼」という流れでは、期待する成果は得られない可能性が高くなります。
本記事では、翻訳会社への依頼経験が少ない方に向けて、「翻訳を外注する際に絶対に押さえておくべき10のこと」を、プロ翻訳者が多数在籍する翻訳会社の視点から詳しく解説します。
What・Why・How を翻訳会社にしっかり伝える
翻訳を依頼する際は、以下の3つの情報を具体的に伝えましょう。
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What(何を翻訳するのか):文書の種類(契約書、パンフレット、マニュアル等)や専門分野(医療、工業、ITなど)を明確にすることで、適切な翻訳者のアサインが可能になります。
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Why(何のために翻訳するのか):翻訳の目的や用途(社内資料、顧客向け説明、公開文書など)を伝えることで、訳調や用語選定が的確になります。
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How(どれくらいの量か):翻訳対象のボリューム(文字数や単語数)は納期・コストに直結する重要情報。初期段階で共有すれば、正確な見積もりと無駄のない体制構築が可能です。
翻訳の文体や仕上がりイメージを共有する
契約書には「である調」、製品パンフレットには「ですます調」といった文体の違いや、英語の「英米差」、中国語の「簡体字・繁体字」の違いなど、翻訳には目的に応じたスタイルの調整が欠かせません。
「誰に読んでもらうのか」「どのような印象を与えたいか」といった点も踏まえ、翻訳会社と事前に文体やトーン、訳語の使い方をすり合わせておきましょう。
翻訳方法と翻訳会社を慎重に選ぶ
翻訳にはさまざまな方法があります。機械翻訳(MT)、クラウドソーシング、人間翻訳など、それぞれに特性があります。品質重視であれば、分野に強みのあるプロ翻訳者が在籍する翻訳会社に依頼するのが最も安心です。
また、翻訳会社にも得意分野があります。医薬・法務・ITなど、自社の翻訳ニーズとマッチした実績を持つ会社を選ぶようにしましょう。
納期は正確に・正直に伝える
「社内での確認や次工程の都合上、○日までに必要」など、翻訳後の流れも含めてスケジュールを共有してください。納期に無理があると、品質に悪影響が出る可能性もあります。余裕あるスケジューリングが、高品質な成果物を得る近道です。
用語集や参考資料を積極的に提供する
業界固有の専門用語や社内用語は、翻訳ミスの温床になりがちです。過去に使用した訳語や用語集、対訳表、参考文献などがある場合は積極的に共有しましょう。翻訳の一貫性が向上し、仕上がりの精度が大きく変わります。
ファイル形式・納品形態の指定を忘れずに
原稿ファイルの形式(Word、Excel、PDFなど)や、納品形式(翻訳を上書き、レイアウト保持、図表編集など)もあらかじめ伝えておくと、無駄な手戻りが防げます。特にレイアウトに関わるDTP作業が発生する場合は、追加費用や納期も変動するため注意が必要です。
原稿は完成させてから翻訳を依頼する
未完成の原稿を先に翻訳すると、後からの差し替えで余計な手間や費用が発生します。また、用語や文体が不統一になり、全体の品質が損なわれるリスクも。原稿は必ず完成した状態で渡すのが鉄則です。
自動翻訳や非専門家に頼りすぎない
「英語が得意な社員に任せれば…」「とりあえずGoogle翻訳で…」という考えでは、ビジネス文書の正確な伝達は困難です。表現の微妙なニュアンスや文脈の読み取り、目的に合った調整はプロ翻訳者ならではの仕事です。
翻訳品質が与える影響を認識する
翻訳のミスは、単なる誤字脱字にとどまりません。契約トラブルや誤解、企業イメージの毀損など、重大なリスクを招くことも。特に公開情報や対外文書では、「翻訳=自社の印象」となることを意識し、慎重に対応すべきです。
料金だけで外注先を決めない
価格が安い=コスト削減とは限りません。翻訳品質が低ければ、やり直しや修正に時間とコストがかかり、結局高くつくことも多々あります。見積もりは料金だけでなく、対応内容や提案力、実績など総合的に判断しましょう。
まとめ
翻訳を外注する際は、単に見積もりを取って発注するだけではなく、「準備・情報共有・翻訳方法の選定・納期管理」など多くのステップが存在します。それぞれのポイントを押さえることで、ミスやトラブルを防ぎ、成果につながる高品質な翻訳を手に入れることができます。
当社では、契約書やマニュアル、ホームページ、アプリなど、多岐にわたる分野で経験豊富なプロ翻訳者が対応。英語をはじめ、世界85言語に対応しています。翻訳に関するご相談やお見積もりはお気軽にお問い合わせください。
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