- 2025.05.14更新
- 翻訳外注ノウハウ
初めての翻訳外注で失敗しないための完全ガイド|発注から納品後までの全手順を解説

翻訳業務に不慣れなうちは、「何をどう頼めばいいのか?」と戸惑うのが当然です。まずは、以下のポイントをひとつずつ確認しながら、計画的な外注につなげましょう。
どの国で使う?どの言語に翻訳する?
英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語など、国や地域によって表記・表現が異なる言語は少なくありません。
言語 | 地域による違いの例 |
---|---|
英語 | 英国式(British)と米国式(American) |
中国語 | 簡体字(中国本土)と繁体字(台湾・香港) |
ポルトガル語 | ポルトガル本国とブラジル |
フランス語 | フランス本国とカナダ(ケベック州) |
翻訳の対象がどこの国・地域向けかを明確にすることで、誤った言語選択によるトラブルを防げます。
誰が読む?どんな品質が必要?
読み手によって求められる翻訳の精度・表現は大きく変わります。
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一般公開 or 社内共有か?
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ネイティブ or ノンネイティブ向けか?
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正確性重視 or 読みやすさ重視か?
例えば、社内報や回覧資料であれば簡素な翻訳でも十分な場合がありますが、プレスリリースや契約書のように社外向けの場合は高い翻訳品質が求められます。
何に使う?翻訳の「用途」を伝えよう
翻訳の使用目的によって、表現のトーンや専門性、仕上がり形式まで変わってきます。
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印刷物として使用
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ウェブサイト掲載
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プレゼン資料として使用
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内容確認のみ(簡易翻訳)
翻訳者は「用途」によって語調や用語選定を変えるため、使い道を明確に伝えることが高品質な翻訳の第一歩です。
費用をかけるべきか?予算感の整理
翻訳の精度はコストに比例します。用途と期待値に応じて、最適な方法を選びましょう。
納期は余裕を持って設定する
納期が短いほど、費用は高く、品質のリスクも増します。余裕のあるスケジュールには以下のような利点があります:
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翻訳料金の交渉がしやすくなる
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優秀な翻訳者のスケジュールを確保できる
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精度の高い翻訳が納品されやすくなる
無理な短納期を避け、早めの相談と段取りが成功のカギです。
信頼できる外注先の選び方
翻訳サービス提供者の選定は、料金だけでなく「対応力」で判断しましょう。以下の視点が参考になります:
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レスポンスの速さと丁寧さ
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提案力(目的に応じた翻訳法を提示してくれるか)
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ヒアリングの深さ(読者・用途・納期など)
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担当者の専門知識と姿勢
翻訳は文章という“創作物”であり、人の力と解釈が反映されるサービスです。だからこそ、対話の質は判断材料として極めて重要です。
見積もり依頼時に伝えるべき情報
翻訳会社に見積もりを依頼する際には、以下の情報をできるだけ具体的に伝えましょう。
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翻訳言語(例:日本語→英語、アメリカ向け)
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原稿の文字数 or 単語数
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ファイル形式(Word、PDF、Excelなど)
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希望納期
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翻訳の用途(公開資料/社内用など)
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希望する品質レベル
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必要な追加作業(図版処理、DTP、コーディングなど)
情報を出し惜しみすると、翻訳の見積・品質・納期すべてにブレが生じやすくなります。
納品後にやるべきこと
翻訳の品質確認は必ず行いましょう。納品された内容に
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誤訳や訳漏れがないか
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用語が一貫しているか
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目的に合った文体・表現になっているか
をチェックし、必要に応じて修正依頼やフィードバックを行うことで、次回以降の品質向上にもつながります。
納品後には、翻訳済みデータや用語集を社内資産として保存・共有することも忘れずに。
まとめ|翻訳外注は「準備8割・発注2割」
初めての翻訳外注でも、確認すべきポイントを押さえれば成功に大きく近づけます。
成功する翻訳外注の要点:
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言語・用途・読み手を明確にする
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コスト・品質・納期のバランスを考慮する
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信頼できる外注先を比較し、対応力で選ぶ
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情報提供はできるだけ具体的かつ正確に
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納品後のチェックと社内共有で翻訳資産を蓄積
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