2025.05.13更新
翻訳外注ノウハウ

翻訳料金の相場とは?文字単価の目安と費用が変動する5つのポイントを解説

【翻訳単価】はどのように決まるのか?

翻訳料金は、単純な「文字数×単価」ではなく、翻訳の内容・言語・分量・納期など複数の要素によって決まります。そのなかで「翻訳単価」は料金算出の基本単位ですが、言語ペアや分野、原稿の種類によって大きく異なるのが特徴です。

この記事では、翻訳単価の相場や目安、そして料金に影響を与える主な要因を5つに分けてわかりやすく解説します。

翻訳言語ペアによる単価の違い

翻訳単価は「どの言語からどの言語に翻訳するか=言語ペア」によって大きく変動します。これは需要と供給のバランスによるもので、対応できる翻訳者の数が多いほど単価は低く、希少言語ほど高くなる傾向にあります。

言語ペア 単価(例) 単位
日本語→英語 約20円 原文日本語1文字あたり
英語→日本語 約25円 原文英語1単語あたり
日本語→中国語 約18円 原文日本語1文字あたり
中国語→日本語 約20円 原文中国語1文字あたり
日本語→韓国語 約18円 原文日本語1文字あたり
韓国語→日本語 約20円 原文韓国語1文字あたり

また、海外翻訳者に依頼する場合は為替レートの影響を受けるため、一時的な単価変動にも注意が必要です。

原稿の種類による単価の違い

翻訳対象となる原稿の「種類」も単価に大きく影響します。専門性が高く、正確さや信頼性が求められる原稿ほど、翻訳単価は上昇します。

原稿の種類 単価傾向 主な理由
ファンドレポート・IR資料・決算書など 金融専門知識が必要、ミスが許されない
契約書・裁判資料・規則 中〜高 法的整合性が求められ、誤訳リスクが高い
取扱説明書・マニュアル 中〜低 用語の繰り返しが多く、CATツール活用で効率化可能
医学論文・薬事書類 専門用語・学術表現が多く、高精度が求められる
Webページ・チラシ・プレスリリース等 中〜低 表現の柔軟性が求められるが、専門性は比較的低い

原稿の分野による単価の違い

「原稿の分野」も翻訳の難易度を左右します。以下は主な分野別の傾向です。

分野 単価傾向 理由
金融 数値・専門用語の正確性が必須
法律 条文・契約文書などの厳密性が求められる
IT・工業 中〜低 一定のテンプレート化が可能、効率化しやすい
医薬 臨床・学術レベルの用語と正確性が必要
その他 中〜低 一般ビジネス文書等が中心で難易度が低め

※種類と分野は密接に関係するため、単価に対する影響は組み合わせ次第です。

翻訳原稿のボリューム(分量)

翻訳量が多いほど、ボリュームディスカウントの適用によって単価が下がる場合があります。ただし、これは納品までの期間に余裕があり、翻訳支援ツールなどを活用できるケースに限られます。

分量 単価傾向 備考
大量 割引が適用されやすい
標準 一般的な単価が適用される
少量 固定費の比重が高くなり割高になる場合あり

納期や追加作業などの諸経費

納期が短縮されるほど、特急料金追加費用が単価に上乗せされます。また、以下のような諸条件も翻訳料金に影響します:

  • レイアウト(DTP)作業が必要か

  • 翻訳支援ツールの使用可否

  • 原稿の形式(PDF、HTML、画像など)

  • 作業途中での差し替えや追加原稿の有無

これらの要素が加味されて、最終的な翻訳単価が決まる仕組みです。

まとめ:翻訳単価の理解が、正しい見積もりと品質につながる

翻訳単価は「言語ペア」「原稿の種類・分野」「ボリューム」「納期」「作業条件」など複数の要素によって構成されます。単価だけで翻訳会社を比較するのではなく、品質とのバランスを見極めることが重要です。

インターブックスでは、翻訳対象文書の内容や用途、ターゲット市場に応じて、適正かつ明確な見積もりと高品質な翻訳サービス(85言語対応)を提供しています。翻訳料金に不安がある方、相場を知りたい方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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