2023.02.01
翻訳ハック

弊社チェッカーに聞く~観光分野における翻訳とチェックのポイント

インターブックスでは金融・法務からエンターテインメントまで、幅広い分野の翻訳案件を承っております。
今日はその中から「観光分野」の翻訳について、弊社の翻訳チェッカーに翻訳チェック作業の際に気を付けていることについて聞いてみました。



 
観光分野の翻訳やチェックをしてみたいと思ったことはありますか?
今回は日本語の原文から外国語の訳文を作成することを想定して、その作業ポイントをお伝えします。
 
ポイント1:原文に登場する施設や事物の正しい名称を調べる
 
一般的な事物は公式ウェブサイトで対象言語の表記を確認します。ビルなどの施設名は実際に画像を見てどのように表示されているか確認することもあります。特に難しいのは、登山ルートの紹介記事の植物や、海鮮グルメの紹介記事の魚などです。学名と通称があるので、どちらが文脈に合っているのか考える必要があります。これらは他分野でも共通ですが、観光案件では特にリサーチの作業が多くなる傾向があります。
 
ポイント2:行事、風習などの内容や歴史を調べる
 
観光名所にはそれぞれ地域の風習に根付く深い歴史があり、特に日本の観光地では仏教や神道に由来するものが多いので、その内容の調査はかなり広範に及びます。例えば「屋台」とは何でしょうか?すぐに思いつくのはおでんやラーメンの屋台でしょうか。しかしよく調べてみると日本のお祭りで練り歩く屋根付きの山車(だし)のことも屋台と呼ぶそうです。このように翻訳やチェックの際には知っている(と思っている)言葉でも原文の文脈や内容をよく確認することが必要です。
 
ポイント3:読み手の文化的背景に配慮する
 
何気なく使われている表現の中には、実は共通の文化的背景があってこそ伝わるものが多くあります。
例えば「昭和レトロな喫茶店」と聞いてどのような場所を思い浮かべますか?少し懐かしい落ち着いた内装で、クリームソーダが出てきて・・・など想像するのではないでしょうか。しかしこれを直訳すると、外国のかたには伝わらないかもしれません。
また、「最大規模の~湖」「有数の~施設」といった表現も、「日本ではそうかもしれないけれど、世界で見ればそうとは言えない」と感じることがあるようです。 このような場合には訳を工夫して外国のかたにも同じイメージが伝わるのか配慮する必要があります。
 
以上、3つのポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ネイティブ翻訳者の視点により気づかされることも多くあり、学びがあるとともに楽しみながら作業ができる分野です。興味を持った方は、ぜひトライしてみてください。
 
 
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書いた人 翻訳チェッカー課 O
  神奈川県出身。大学卒業後コンサルティングファームや監査法人を経てインターブックスに。対応言語は英日、日英。趣味は海外ドラマ鑑賞、料理、旅行。最も良かった旅行先はマルタ島。