2025.05.13更新
翻訳外注ノウハウ

【翻訳だけでは不十分?】DTPとは何か、翻訳との違いと依頼時の注意点を解説

【DTPとは?】翻訳作業となにが違うのか?

製品パンフレットやカタログ、取扱説明書など、デザイン性と視認性が求められる文書を翻訳する際、重要になるのが「DTP(デスクトップパブリッシング)」です。DTP対応の翻訳会社に依頼することで、翻訳後のレイアウト調整やデザイン修正の手間を削減できます。

本記事では、「DTPとは何か?」「なぜ翻訳にDTPが必要なのか?」といった基本から、依頼時に押さえるべき注意点まで詳しくご紹介します。

DTPとは?翻訳との違い

DTP(Desktop Publishing)とは、パソコン上で文書のレイアウトやデザインを行う作業全般を指します。新聞・雑誌・パンフレットなど、印刷物に仕上げる文書の制作工程には欠かせない作業です。翻訳業務が「言葉を変換するプロセス」であるのに対し、DTPは「言葉が変わったことで崩れた体裁を整える工程」と言えます。

なぜ翻訳にDTPが必要なのか?

理由 内容
翻訳後に文字数が変わる 英訳などでは文字数が増え、ページ構成が崩れるため調整が必要。
フォントや改行に注意が必要 言語ごとの適切なフォント・ハイフネーション(改行位置)を反映するため。
見た目の整合性が重要 ブランドの印象を保つためにレイアウトを整える必要がある。

DTPで使われる主なソフトウェア

種類 用途例
Adobe InDesign 雑誌、カタログ、マニュアルのレイアウト制作に最適
Adobe Illustrator チラシ、ポスターなどの単体デザインに使用
FrameMaker 技術文書やマニュアルの多言語対応に強み
Photoshop 画像調整・加工
Word / Excel等 一般的なビジネス文書(簡易レイアウト)に対応

DTP依頼時に注意すべきポイント

項目 内容
元データの提供 PDFではなくInDesign/Illustrator等の元データ(アウトライン前)を推奨。
使用言語の特性への配慮 改行位置やフォントが意味や可読性に影響する言語ではDTP調整が不可欠。
DTP費用の確認 Word等は原則不要だが、図表・複雑構造がある場合は別途費用が発生する。

翻訳支援ツールとDTPとの連携

TradosやPhraseなどのCATツールは、InDesignやFrameMaker形式を読み込んで翻訳作業が可能です。これにより翻訳ミスや表現の不統一を防ぎ、効率的な作業進行が可能になります。翻訳メモリを活用することで将来の改訂にも強くなります。

まとめ

DTPは翻訳の「その先」にある工程であり、特にマニュアルや販促資料などでは不可欠な作業です。翻訳+DTPを一括対応できる翻訳会社に依頼すれば、品質の高い成果物を短期間で得ることができます。元データの形式やDTP費用の有無など、事前の確認を怠らず、スムーズな進行と高品質な多言語展開を実現しましょう。

当社では、英語を中心に世界85か国語で、翻訳からDTPまで一貫対応。原稿の特性やターゲット市場の文化背景に配慮し、ビジネス成果につながるドキュメントを丁寧に制作いたします。翻訳とDTPの外注をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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