- 2025.05.14更新
- 翻訳外注ノウハウ
翻訳を依頼する前に必ず伝えるべき5つの情報とは?スムーズな発注のためのチェックリスト

翻訳会社に依頼する際、「見積もりだけ取ればいい」と思っていませんか?実は、依頼時に提供する情報の量と正確さこそが、翻訳の品質を大きく左右する要因となります。依頼内容があいまいなままだと、翻訳の精度にズレが生じたり、納期や費用の見積もりに差異が出ることもあります。
ここでは、翻訳会社に必ず伝えるべき「5つの基本情報」とその理由を、具体例を交えてわかりやすく解説します。
文書の「分野」と「種類」
まずは、翻訳対象となる文書がどの分野・どの種類に属するかを明確にしましょう。
情報区分 | 例 |
---|---|
分野 | 金融、法律、IT、工業、医療など |
種類 | 契約書、マニュアル、決算書、WEBサイト、アプリ、図面など |
たとえば「医療機器メーカーの取扱説明書」や「金融機関向けの契約書」など、具体的な用途や業界がわかると、専門性に応じた適切な翻訳者の選定が可能になります。
言語ペアと対象国
「何語から何語への翻訳か」だけでなく、「どの国・地域で使用するのか」も重要な情報です。同じ言語でも、地域ごとに表記や言い回し、文化的背景が異なるためです。
項目 | 例 |
---|---|
言語ペア | 日本語→英語、英語→中国語、日本語→韓国語など |
対象国・地域 | 米国英語/英国英語、香港向け中国語、ブラジル向けポルトガル語など |
この情報があることで、地域に最適化された翻訳=ローカライズが可能になります。
原稿のボリューム(分量)
翻訳料金や納期を左右する最大の要素は原稿のボリュームです。原則として以下の基準でカウントされます。
言語 | カウント基準 |
---|---|
日本語・中国語・韓国語 | 文字数 |
英語・ドイツ語など欧文 | 単語数 |
MS Wordを使えば文字・単語数の確認が簡単にでき、Excel・PowerPoint・PDFもコピー&ペーストで対応可能です。あらかじめ分量を把握して伝えることで、見積もりがスムーズかつ正確になります。
必要な品質レベル
どの程度の品質を求めているかを明確にしましょう。目的に応じて、必要な精度や表現の丁寧さは異なります。
使用目的 | 翻訳品質の目安 |
---|---|
社内共有資料 | 読めればOK(概要把握重視) |
顧客向け提案書・契約書 | 高精度が必須(文体や用語の正確性が重要) |
多言語Webページ | ネイティブ自然表現+SEO対応も必要な場合あり |
品質の説明が難しければ、「使用目的」や「想定読者(例:英語ネイティブ/非ネイティブ)」を伝えるだけでも十分です。
納期と希望スケジュール
希望納期を事前に伝えることで、適切なスケジュール調整と人員確保が可能になります。
-
「急ぎ」なら即日対応可能な翻訳者をアサイン
-
「余裕あり」ならコストを抑えた翻訳方法の提案も可能
短納期の場合は割増料金が発生する可能性もありますが、事前に共有することで最適なプランを提案してもらえます。
まとめ:5つの情報を正しく伝えることで、翻訳の精度と満足度が高まる
翻訳を外注する際に伝えるべき情報は、次の5つです。
-
分野と種類(例:金融 × 契約書)
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言語ペアと対象国(例:日本語→英語、米国向け)
-
原稿の分量(文字数/単語数)
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必要な品質レベル(社内用/外部公開用など)
-
納期とスケジュール(希望納期、急ぎかどうか)
これらを正確に伝えることで、翻訳会社からの見積もりも的確になり、仕上がりの品質と納期にも満足しやすくなります。
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